DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

“学生は,学期が異なれば同じ授業科目を何度でも履修できる”を適切に表現しているデータモデルはどれか。ここで,モデルの表記法にはUMLのクラス図を用いる。
学生,授業科目,学期の関連と多重度を異なる形で表した四つのUMLクラス図。
学生,授業科目,学期の関連と多重度を異なる形で表した四つのUMLクラス図。

選択肢

  1. ア
    図ア
  2. イ
    図イ
  3. ウ
    図ウ
  4. エ
    図エ
解き方のヒントを見る

関係と多重度を読む視点

図中の要素どうしがどのようにつながり、各側に示された制約をどう対応づけて読むかを、個別の答えを決めずに整理して確認しましょう。まず全体の対応関係を捉え、局所的な記号だけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

確認の中心は、ある関係を見たときに、両端の要素とそれぞれの側に付された情報を同じ視点で対応させ、図全体の意味と矛盾しないかを確かめることです。向きや役割の読み違いにも注意します。

視点

関係を読むときは、まず対象となる要素の役割を分け、次に接続の両端を対にして観察します。そのうえで、各端の制約が何を表す情報かを確認し、図全体の構造と整合するかを落ち着いて見直します。

確認ポイント

  • 関係の両端にある要素を対応づけて確認する
  • 各端に付された情報を同じ基準で読み取る
  • 図全体の構造と読み取った内容が矛盾しないか確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

履修は学生、授業科目、学期の三者によって決まる関係です。同じ学生が同じ授業科目を異なる学期に履修できるため、三者の組合せを一つの関連として表す図エが適切です。

理由

図エは、学生・授業科目・学期を三項関連「履修」で結び、各端を多重度「*」としている。したがって、同じ学生と授業科目の組合せでも、学期が異なれば別の履修として表現できる。

比較

図アは学期と学生の関係を別に表すため、学生と授業科目の履修に学期を直接結び付けられない。図イは学生と科目の関連に学期を付けているが、関連クラスとして履修事実を適切に表す構造になっていない。図ウは多重度が一対多となり、三者の組合せも表せない。

選択肢ア

これは不正解だよ。図アは学期と学生を別の関連で結び、学生と授業科目を多対多で結んでいる。しかし、同じ学生が同じ授業科目を異なる学期に履修するという事実に、学期が直接対応付けられていないため、学期ごとの再履修を適切に識別できない。

選択肢イ

これは不正解だよ。図イは学生と授業科目の関連に学期を関連クラスのように接続しているが、学期を含む三者の履修関係として明確に表現していない。同じ学生と科目の組合せを学期ごとに繰り返し扱うモデルとしては不十分である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。図ウでは学生と授業科目の多重度が一対多であり、学生と科目の履修を相互に多値の関係として表していない。また、学期との関係も独立した一対多であるため、学生・科目・学期の組合せによる履修事実を表現できない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。図エは学生、授業科目、学期を三項関連「履修」で結び、各対象との多重度を「*」としている。同じ学生が同じ授業科目を履修しても、学期が異なれば別の組合せとして扱えるため、設問の条件を適切に表現している。

学習のポイント

多値の関連では、関係を識別する対象の組合せと多重度を確認する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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