DBデータベーススペシャリスト試験 午後Ⅱ

平成21年度春期 データベーススペシャリスト 午後Ⅱ 問2

事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。

問題

問2 カタログ通信販売に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。 Q社は、ファッションアイテム、生活雑貨などのカタログ通信販売を行っている。 Q社では、会員管理業務、商品の企画業務、カタログの企画業務、受注業務、出荷業務、及びカタログ送付業務を支援するシステムを構築するために、業務分析を行い、概念データモデル及び関係スキーマを設計した。 〔システム構築の目的と業務分析の範囲〕 Q社では、総合カタログやブランド別カタログなど、様々なカタログを作成している。Q社のような業態では、カタログの出来や顧客とのマッチングが業績を左右するので、個々のカタログの企画内容や、送付先の絞込みの継続的な改善のために、カタログの訴求力を評価することが重要である。また、カタログの企画にかかる工数増加も見逃せないので、カタログ設計作業の効率向上も重要である。 今回のシステム構築の目的は、次の2点である。 ・カタログの訴求力を分析、評価するための基本情報を収集できること ・カタログ設計の効率向上を支援できること 目的を達成するための業務分析の範囲は、会員管理業務、商品の企画業務、カタログの企画業務、受注業務、出荷業務、及びカタログ送付業務である。 〔業務分析の結果〕 1. 会員の概要 (1) Q社は、顧客に対して、商品の受注に先立って、会員登録をしてもらっている。会員登録は、はがき又はファックスで行われる。Q社は、顧客の会員登録申込みに対して、一意な会員コードを付与する。 (2) 既に会員登録していることを忘れた顧客が、再度申込みをしてくることがある。そこで、会員登録申込み時に、同じ住所・氏名の会員登録が既にあった場合、申込みをしてきた顧客に対し、既存の会員コードを提示して、新たに登録はしない。 (3) Q社では、会員の家族構成を重視しており、可能な限り把握することにしている。家族構成は、家族構成コードで一意に識別される。家族構成の内容を表1に示す。 表1 家族構成の内容 (4) 会員と同居する家族が、別に会員登録を行うことがある。カタログの送付先をまとめるために、定期的に、同居家族をまとめる申込みを受け付けるようにしている。同居家族をまとめる申込みでは、代表会員とその家族会員を明記してもらい、この申込みに基づいて、家族会員から代表会員への対応付けを行っている。 (5) 会員から、住所、氏名、家族構成などの変更の通知があった場合は、それに応じて会員登録内容を変更している。 2. 商品の概要 (1) 商品とは、カラー、サイズを問わず、商品単価が同一で、カタログに写真や説明文を掲載する単位であり、商品コードで一意に識別している。 (2) 商品は、商品分類とターゲットで分類している。 ① 商品分類には、大分類、中分類、小分類がある。商品分類の例を表2に示す。 表2 商品分類の例 ② ターゲットとは、商品の対象年齢層を分類するものであり、各商品に一つ設定する。ターゲットの内容を表3に示す。 表3 ターゲットの内容 (3) 商品単価を変更することがある。その場合、履歴は保持せず最新の単価だけ保持する。 (4) 注文を受け付けるための、商品をカラー及びサイズで細分化した単位をSKU(Stock Keeping Unit)と呼んでいる。SKUは、SKUコードによって一意に識別される。 3. ブランドの概要 (1) Q社では、同一コンセプトをもった商品群に対してブランドを設定している。現在のブランド数は、20強である。 (2) 商品が、どのブランドに属するか特定した上で、そのブランドイメージに従って企画を行う。ブランドの例を表4に示す。 表4 ブランドの例 4. カタログの概要 (1) カタログには、ブランド別カタログ、総合カタログ、特売カタログがある。 ① ブランド別カタログ ・ブランド単位に作成し、改訂は6か月単位で行う。 ・掲載する商品は、当該ブランドの商品が主であるが、商品の利用シーンやコーディネート例を示す上で必要となる、他ブランドの商品も含まれることがある。 ② 総合カタログ ・家族構成に合わせて複数の総合カタログを作成し、3か月単位で改訂する。 ・対象とする家族構成の顧客に訴求したい、複数のブランドについて、ブランド別カタログの内容を一冊に組み合わせ、作成している。 ③ 特売カタログ ・一つ又は複数の商品について、特売価格を設定して販売促進のために作成する。 ・A4版、B5版、A5版のサイズの1枚で、裏面が注文用紙となっている。特売の都度作成し、有効期間は、3か月間である。 (2) ブランド別カタログと総合カタログを総称して、通常カタログと呼ぶ。 (3) カタログには、発行単位に一意なカタログ番号を付与している。 (4) すべてのカタログの企画では、対象とする家族構成を明確にしている。カタログと対象家族構成の対応例を表5に示す。 表5 カタログと対象家族構成の対応例 5. コンテンツ及び商品画像の概要 (1) コンテンツとは、カタログに掲載する商品の、キャッチコピーや説明文、商品の写真、サイズ・カラー表などの情報をまとめたもので、紙面を構成する部品である。 (2) コンテンツは、一つの商品について、見開き、1ページ、1/2ページ、1/4ページなど、コンテンツサイズ別に、何種類か作成している。 (3) コンテンツは、商品コードとコンテンツ番号で一意に識別している。 (4) コンテンツのキャッチコピーや説明文、商品の写真、サイズ・カラー表などは、すべて画像データであり、これらを総称して商品画像と呼ぶ。 (5) 一つの商品について、カタログ掲載用の商品画像を複数用意している。商品画像は、商品コードと商品画像番号で一意に識別している。 (6) 各コンテンツでは、複数の商品画像を用いている。また、コンテンツ間で共通に用いられる商品画像もある。 (7) コンテンツの制作は、図1に示す手書きのコンテンツ制作依頼票を作成し、外部委託している。外部委託した業務は、分析の対象外である。 図1 コンテンツ制作依頼票の例 (8) 商品に対して準備したコンテンツと商品画像に、その商品の属性を併せて表した商品情報の例を、図2に示す。 図2 商品情報の例 6. 特売商品の設定方法 (1) 特売カタログに掲載する商品は、通常も販売している商品(以下、通常商品という)であるが、特売カタログを作成する都度、その特売カタログ専用の別の商品コードを付与し、特売商品として登録し直している。特売商品から、元の通常商品を特定するための対応付けがされている。 (2) 特売商品と、通常商品を異なる商品コードとすることで、特売商品を受注した時点で、特売カタログも特定できる。 (3) 特売商品は、通常商品の“商品単価”とは別に、特売カタログだけの“特売単価”を設定している。 7. カタログ送付方法 (1) カタログ送付には、次の方法がある。 ① 会員からの請求によるカタログ送付 会員からカタログ請求があった場合に送付する。 ② 定期カタログ送付 購買記録などから、定期的に対象のカタログを決定し、送付する。 ③ 商品同梱送付 上記①、②以外に送るべきカタログがある場合、商品の出荷時に、カタログを同梱し、送付する。 (2) 1回のカタログ送付では、1種類又は複数種類のカタログを送付する。 (3) 1回のカタログ送付では、同じカタログを複数冊送ることはない。 (4) カタログ送付に当たり、いつ、どの会員に、どのカタログを送付したかを記録している。 8. カタログ設計の流れ (1) ブランド別カタログの設計 ・設計に当たって、掲載する商品、コンテンツ及びその掲載順序を決定する。ブランド別カタログ設計書の例を図3に示す。 ・制作は、ブランド別カタログ設計書を渡して外部委託している。外部委託した業務は、分析の対象外である。 図3 ブランド別カタログ設計書の例 (2) 総合カタログの設計 ・次の手順で設計を行う。 ① 対象の総合カタログに掲載するブランド別カタログとその掲載順序を、総合カタログ構成検討書を用いて決定する。総合カタログ構成検討書の例を、図4に示す。 ② 総ページ数の制約があるので、ブランド別カタログの内容をそのまますべて掲載することはできない。そこで、掲載する各ブランド別カタログの内容のうち、一部の商品について、コンテンツの削除や入替えを行っている。このコンテンツの削除や入替えのことを改編差分と呼ぶ。 ③ 改編差分の検討結果に基づき、図5に示す総合カタログ設計書を作成する。総合カタログ設計書では、掲載するブランド別カタログごとに特定した、改編対象の商品とそのコンテンツに対して、“削除”か“入替”かの区分と、“入替”の場合の入替コンテンツを記載している。 ・制作は、総合カタログ設計書を渡して外部委託している。外部委託した業務は、分析の対象外である。 図4 総合カタログ構成検討書の例 図5 総合カタログ設計書の例 (3) 特売カタログの設計 ・設計に当たっては、使用するカタログサイズを決め、特売商品を確定する。 ・通常カタログとは異なり、コンテンツを使用しない。 ・制作は、外部委託している。外部委託した業務は、分析の対象外である。 9. 受注、出荷の流れ (1) 受注 ・会員からの受注単位に一意な受注番号を付与する。 ・受注には複数明細を指定できる。各明細行では、SKUと数量を指定する。 ・決済方法(代引、コンビニ決済、郵便振込みのいずれか)と、送り先(会員住所以外の送り先がある場合)は、受注単位に指定する。 ・はがき、ファックス用紙には、カタログ番号があらかじめ印字してある。会員が、このはがき、ファックス用紙を用いて注文を行うことで、そのカタログの注文であるとみなしている。 ・商品単価は、変更する可能性があるので、受注時点の商品単価である“受注単価”を記録する。 (2) 出荷 ・出荷単位に一意な出荷番号を付与している。 ・出荷は、1日1回行っており、複数の受注であっても、同じ日に、同じ送り先に出荷する場合は、まとめて一つの出荷としている。 ・一つの受注の中の受注明細について、商品が不足するものがあれば、その受注明細分について、後日出荷の扱いとし、別の出荷としている。 ・受注明細単位に出荷の確認を行っているので、商品単位に受注明細をまとめたり、分割したりすることはない。出荷伝票の例を図6に示す。 図6 出荷伝票の例 〔概念データモデル及び関係スキーマの設計〕 業務分析の結果を基に、概念データモデル(図7)と関係スキーマ(図8)を設計した。 図7 概念データモデル(一部未完成) 図8 関係スキーマ(一部未完成) 解答に当たっては、主キー及び外部キーの表記を含めて、巻頭の表記ルールに従うこと。ただし、エンティティタイプ間の対応関係にゼロを含むか否かの表記は不要である。 また、次の事項にも従うこと。 ① 識別可能なサブタイプが存在する場合、スーパータイプ及びサブタイプの両方を記述せよ。この場合、ほかのエンティティタイプとのリレーションシップは、スーパータイプ又はサブタイプのいずれか適切な方との間に記述せよ。 ② 各エンティティタイプを構成する属性の集合は、第3正規形の条件を満たしていること。 ③ ほかの属性から導出できる属性(導出属性)は、除外すること。 ④ エンティティタイプ名及び属性名は、その意味を識別できる適切な名称にすること。 設問 Q社の業務について、(1)~(3)に答えよ。 (1) 図7中の[a]~[f]に入れる適切なエンティティタイプ名を答えよ。 (2) 図7中に、エンティティタイプ及びリレーションシップを追加し、図を完成させよ。 (3) 図8中の空欄内に属性を補い、更に図7に追加したエンティティタイプの関係スキーマを追加して、図を完成させよ。 なお、答案用紙の欄はすべて埋まるとは限らない。
表1 家族構成の内容。家族構成コード、家族構成名、家族構成内容の対応を示す表。
表1 家族構成の内容。家族構成コード、家族構成名、家族構成内容の対応を示す表。
表2 商品分類の例。ファッション、生活雑貨、ホビーなどの商品分類を大分類・中分類・小分類で示す表。
表2 商品分類の例。ファッション、生活雑貨、ホビーなどの商品分類を大分類・中分類・小分類で示す表。
表3 ターゲットの内容。ベビー、キッズ、ティーンズ、アダルト、シルバー、エイジレスの対象年齢層を示す表。
表3 ターゲットの内容。ベビー、キッズ、ティーンズ、アダルト、シルバー、エイジレスの対象年齢層を示す表。
表4 ブランドの例。ブランドコード、ブランド名、ブランド説明の例を示す表。
表4 ブランドの例。ブランドコード、ブランド名、ブランド説明の例を示す表。
表5 カタログと対象家族構成の対応例。ブランド別・総合・特売カタログと対象家族構成の対応を丸印で示す表。
表5 カタログと対象家族構成の対応例。ブランド別・総合・特売カタログと対象家族構成の対応を丸印で示す表。
図1 コンテンツ制作依頼票の例。商品名、写真、キャッチコピー、説明文、サイズ・カラー表などで構成された制作依頼票の例。
図1 コンテンツ制作依頼票の例。商品名、写真、キャッチコピー、説明文、サイズ・カラー表などで構成された制作依頼票の例。
図2 商品情報の例。商品属性、商品画像、コンテンツの情報を商品コードと関連付けて示す帳票例。
図2 商品情報の例。商品属性、商品画像、コンテンツの情報を商品コードと関連付けて示す帳票例。
図3 ブランド別カタログ設計書の例。ブランド別カタログの掲載順序、商品、コンテンツ、他ブランド情報を示す設計書。
図3 ブランド別カタログ設計書の例。ブランド別カタログの掲載順序、商品、コンテンツ、他ブランド情報を示す設計書。
図4 総合カタログ構成検討書の例。総合カタログごとに掲載するブランド別カタログと掲載順序を示す構成検討表。
図4 総合カタログ構成検討書の例。総合カタログごとに掲載するブランド別カタログと掲載順序を示す構成検討表。
図5 総合カタログ設計書の例。総合カタログの改編対象商品について、削除・入替区分と入替コンテンツを示す設計書。
図5 総合カタログ設計書の例。総合カタログの改編対象商品について、削除・入替区分と入替コンテンツを示す設計書。
図6 出荷伝票の例。出荷番号、会員、送り先、SKU、商品、サイズ、カラー、受注明細を示す出荷伝票。
図6 出荷伝票の例。出荷番号、会員、送り先、SKU、商品、サイズ、カラー、受注明細を示す出荷伝票。
図7 概念データモデル(一部未完成)。会員、商品、カタログ、受注、カタログ送付などのエンティティと関係を示す概念データモデル。右端の[f]を含む全体を囲む。
図7 概念データモデル(一部未完成)。会員、商品、カタログ、受注、カタログ送付などのエンティティと関係を示す概念データモデル。右端の[f]を含む全体を囲む。
図8 関係スキーマ(一部未完成)。会員、商品、カタログ、受注、カタログ送付などの関係スキーマと属性欄を示す図。
図8 関係スキーマ(一部未完成)。会員、商品、カタログ、受注、カタログ送付などの関係スキーマと属性欄を示す図。
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業務の事実と関係を整理する視点

業務上の記述を読むときは、登場する対象と出来事を分けて捉え、それらの間にどのような関係があるかを一貫した意味で整理することに注目します。表現の細部より、業務上の事実がどう対応するかを確認しましょう。

この問題で問われていること

業務上の一つの事実がモデル上で重複なく表され、対象同士の結び付きが同じ意味で伝わるかという整合性だけを確認します。概念から表形式へ移る過程でも、その対応が保たれるかを見ます。

視点

業務文書から対象・出来事・関係を読み取り、概念レベルの整理と表形式の整理が同じ業務上の意味を保っているかを追います。名称の似ている要素ではなく、誰と何がどの場面で結び付くかという対応関係に着目すると、表現の違いに惑わされにくくなります。

確認ポイント

  • 業務上の対象と出来事が、モデル上で同じ意味の要素として一貫して扱われているか。
  • 対象同士の関係が、記述の各箇所で矛盾なく対応付けられているか。
  • 概念の整理から表形式の整理へ移る際に、意味の重複や取り落としが生じていないか。
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解説

カタログ通信販売の会員、商品、カタログ、コンテンツ、受注、出荷及び送付業務を題材に、業務記述と帳票から概念データモデルと関係スキーマを設計する問題です。

問題の全体像

Q社は、会員管理から商品企画、カタログ企画、受注、出荷、カタログ送付までを扱う通信販売会社です。出題の狙いは、業務記述や帳票例を読み、管理対象となるエンティティタイプ、エンティティ間の関係、属性及び主キー・外部キーを一貫した概念データモデルへ写像する力を確認することにある。公式の出題趣旨では、トップダウンでエンティティタイプとリレーションシップを見抜く力、ボトムアップで属性を抽出し第3正規形まで正規化する力、さらに両者を妥当なモデルへ収れんさせる力が問われている。

設問2(1)

図7の[a]~[f]は、商品とカタログの共通部分及び固有部分を読み取ってサブタイプ名を入れる。商品については、通常商品と特売商品で商品コードが異なり、通常の商品単価と特売単価も別管理され、特売商品から通常商品を特定する対応付けがある。したがって、公式解答例では、aが通常商品、bが特売商品となる。カタログについては、共通のカタログ情報を持つ一方、通常カタログと特売カタログで設計方法や属性が異なる。通常カタログはさらにブランド別カタログと総合カタログに分かれるため、cが通常カタログ、dがブランド別カタログ、eが総合カタログ、fが特売カタログとなる。

設問2(2)

まず、会員と家族構成の記述から、会員を家族構成に対応付け、同居家族をまとめるために代表会員と家族会員を表す関係を追加する。商品側では、大分類・中分類・小分類の階層、ターゲット及びブランドと商品との関係を補い、商品を通常商品・特売商品へ分ける。さらに、商品からSKU、コンテンツ、商品画像へつなげ、コンテンツと商品画像の多対多関係を「コンテンツ使用商品画像」で表す。カタログ側では、カタログと対象家族構成を対応付け、ブランド別カタログの掲載商品・コンテンツを「構成コンテンツ」で表す。総合カタログとブランド別カタログの組合せ及び掲載順序は「構成ブランド別カタログ」で表し、削除・入替の情報は「改編差分」で表す。受注は受注明細、出荷は出荷明細に分解し、受注明細単位で出荷状況を管理する。カタログ送付は送付明細を持ち、請求による送付、送込みカタログ送付、その下位の定期カタログ送付及び商品同梱送付へ分ける。公式解答例は、このように業務記述に現れる管理単位と、複数の対象を結び付ける中間エンティティを追加して図を完成させている。

設問2(3)

属性は、図8に既に示されたエンティティの空欄を、業務上必要な属性、主キー及び外部キーで補うとともに、設問2(2)で追加したエンティティの関係スキーマを追加する。公式解答例では、会員に会員コードや氏名、住所、家族構成コード、家族会員区分などを持たせ、商品分類、ターゲット、ブランド、商品、サイズ、カラーをそれぞれ独立したスキーマとしている。通常商品には通常商品コードと商品単価、特売商品には特売商品コード、通常商品コード、特売単価及び特売カタログ番号を持たせ、通常商品と特売商品の対応を表します。カタログにはカタログ番号などの共通属性を置き、通常カタログ、ブランド別カタログ、総合カタログ、特売カタログには、それぞれの識別子と固有属性を置く。SKU、コンテンツ、商品画像及びコンテンツ使用商品画像では、商品コード、コンテンツ番号、商品画像番号などを組み合わせて識別する。カタログ対象家族構成、構成コンテンツ、構成ブランド別カタログ、改編差分は、カタログや商品・コンテンツ間の対応、掲載順序、削除・入替区分を保持する。受注・受注明細、出荷・出荷明細、カタログ送付・送付明細及び送付方法別の下位スキーマには、各番号と対応する外部キーを設定する。商品単価の履歴を保持しないという記述から最新単価だけを商品側に置き、受注時点の価格は受注単価として受注明細に保持する点が重要です。また、他属性から導出できる値は除外し、繰返し項目や多対多関係は中間エンティティへ分解して第3正規形を満たすようにする。

学習のポイント

サブタイプ、多対多関係、履歴を持たない属性、正規化の判断を重点的に学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 データベーススペシャリスト試験 午後Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)

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