AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア攻撃コードとも呼ばれ,ソフトウェアの脆弱性を悪用するコードのことであり,使い方によっては脆弱性の検証に役立つこともある。
- イマルウェア定義ファイルとも呼ばれ,マルウェアを特定するための特徴的なコードのことであり,マルウェア対策ソフトによるマルウェアの検知に用いられる。
- ウメッセージとシークレットデータから計算されるハッシュコードのことであり,メッセージの改ざん検知に用いられる。
- エログインのたびに変化する認証コードのことであり,不正に取得しても再利用できないので不正アクセスを防ぐ。
解き方のヒントを見る
前提と結論のつながりを確かめる
情報セキュリティの概念を学ぶときは、ある説明がどの前提から成り立っているのかに注目しましょう。用語の印象だけで判断せず、示された内容の中で、前提と結論のつながりを確かめることが大切です。
この問題で問われていること
考える際は、導こうとしている結論と、その根拠として扱う前提のつながりを確認しましょう。自分の知識で条件を付け足していないかを点検すると、与えられた内容に沿って考えを整理しやすくなります。
視点
前提は考えの出発点、結論はそこから導こうとする判断です。両者をいったん分け、結論を支える前提が与えられた内容にあるかを意識して整理しましょう。
確認ポイント
- 判断の出発点となる前提を意識できているか
- その前提と導こうとする結論がつながっているか
- 結論を支えるために条件を付け足していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正解はアです。エクスプロイトコードは、ソフトウェアの脆弱性を悪用するコードで、攻撃コードとも呼ばれます。使い方によっては脆弱性の検証にも役立つという後半の説明も、この用語の性質と一致しています。
理由
アの前半は、エクスプロイトコードを「ソフトウェアの脆弱性を悪用するコード」と説明しています。後半の「使い方によっては脆弱性の検証に役立つこともある」も適切です。脆弱性を悪用するコードは、その脆弱性が実際に存在するかを検証する用途にも使われます。
比較
イはマルウェアを特定して検知するための定義ファイル、ウはメッセージと秘密のデータから計算して改ざんを検知するメッセージ認証コード(MAC)、エは再利用を防ぐワンタイムパスワードの説明です。それぞれ、脆弱性を悪用するエクスプロイトコードとは異なる概念です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。エクスプロイトコードは、ソフトウェアの脆弱性を悪用するコードで、攻撃コードとも呼ばれます。選択肢の後半にあるとおり、使い方によっては脆弱性の検証にも役立つため、攻撃だけに用途が限定されるものではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。マルウェアを特定する特徴的なコードを定義し、対策ソフトの検知に用いるという説明は、マルウェア定義ファイルに当たります。エクスプロイトコードが持つ、ソフトウェアの脆弱性を悪用する働きの説明ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。メッセージと秘密のデータから計算し、改ざん検知に用いるハッシュコードは、メッセージ認証コード(MAC)の説明です。計算にシークレットデータを使う点もこの仕組みの特徴で、脆弱性を悪用するエクスプロイトコードとは異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。ログインのたびに変化し、一度使った認証コードを再利用できないようにする説明は、ワンタイムパスワードに当たります。不正に取得されたコードの再利用を防ぐための認証の仕組みであり、脆弱性を悪用するコードの説明ではありません。
学習のポイント
エクスプロイトコードの定義を理解し、定義ファイル、メッセージ認証コード、ワンタイムパスワードと区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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