AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
令和5年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アウェアラブルカメラ、慣性センサーなどを用いて非言語情報を認識する処理
- イ仮想世界の情報をディスプレイに描画可能な形式の画像に変換する処理
- ウ視覚的に現実世界と仮想世界を融合させるために、それぞれの世界の中に定義された3次元座標を一致させる処理
- エ時間経過とともに生じる物の移動などの変化について、モデル化したものを物理法則などに当てはめて変化させる処理
解き方のヒントを見る
用語が担う処理の役割を見極める
バーチャルリアリティ関連の用語は似た響きのものが多いため、名称の印象ではなく、その技術が何を対象にどのような結果を生み出す処理なのかという一点に注目して、問われている内容と照らし合わせて考えましょう。
この問題で問われていること
この問題で確認したいのは、用語ごとに処理の「入力となるもの」と「出力されるもの」を自分の言葉で説明できるかどうかです。名称の一部の語から連想せず、処理の目的に基づいて区別できるかを意識してください。
視点
技術用語は、①何を材料として受け取るか、②どのような処理を施すか、③結果として何が得られるか、という流れで整理すると、名前が似た用語同士でも役割の違いが見えやすくなります。英語由来の名称では構成語の意味が手掛かりになることもあります。ただし、それだけで判断すると取り違えやすいため、処理の流れ全体で捉えることが大切です。
確認ポイント
- 問われている内容が、処理の材料・処理の中身・処理の結果のうち、どの部分に注目しているかを確認する
- 各用語について、何を受け取り何を生み出す処理なのかを、名称に頼らず自分の言葉で言い換えられるか確かめる
- 名称の一部の語から受ける印象と、処理の流れから考えた役割とが食い違っていないかを見直す
正解と解説を見る
正解
イ
解説
レンダリングは、仮想世界の物体の形状・位置・光源・視点などの情報から計算して、ディスプレイに描画できる形式の画像に変換する処理だよ。だから正答はイだね。ほかの選択肢は、認識、位置合わせ、物理シミュレーションといった別の処理の説明だよ。
理由
レンダリングはCG(コンピュータグラフィックス)の用語だよ。仮想空間に置かれたモデルの形状、材質、光源、カメラ(視点)の位置などをもとに計算して、画面に表示できる画像を作り出す処理のことなんだ。VRでは、ヘッドマウントディスプレイなどに映すために、この処理を利用者の視点に合わせて繰り返し行っているよ。イの「仮想世界の情報をディスプレイに描画可能な形式の画像に変換する処理」はこの定義とぴったり一致するね。
比較
アはセンサーやカメラで利用者の非言語情報を取り込む認識・センシングの処理だよ。ウは現実世界と仮想世界の3次元座標を合わせる位置合わせ(レジストレーション)で、主にARやMRで重要になる処理だね。エはモデルに物理法則を当てはめて時間とともに状態を変える物理シミュレーションだよ。どれもVRを支える処理だけど、画像を生成するレンダリングとは役割が違うんだ。
選択肢ア
これは不正解だよ。ウェアラブルカメラや慣性センサーを使って身振りや視線などの非言語情報を認識する処理は、利用者の状態を取り込むセンシングやトラッキング、認識の役割にあたるよ。入力側の処理なので、仮想世界の情報を画像として作り出すレンダリングとは違うね。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。レンダリングは、仮想世界に置かれた物体の形状・位置・材質・光源・視点などの情報をもとに計算して、ディスプレイやヘッドマウントディスプレイに描画できる形式の画像に変換する処理だよ。記述はこの定義とそのまま一致しているね。
選択肢ウ
これは不正解だよ。現実世界と仮想世界それぞれの3次元座標を一致させる処理は位置合わせ(レジストレーション)と呼ばれ、主にARやMRで仮想物体を現実の正しい位置に重ねるために行うよ。画像そのものを生成する処理ではないから、レンダリングの説明ではないね。
選択肢エ
これは不正解だよ。時間の経過とともに起こる物の移動などの変化を、モデルに物理法則を当てはめて計算する処理は、シミュレーション(物理演算)にあたるよ。これは仮想世界の状態を更新する処理で、その状態を画像に変換するレンダリングとは役割が違うね。
学習のポイント
VRやARで使われる処理(センシング、位置合わせ、シミュレーション、レンダリング)の役割の違いを押さえよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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