AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アCSF(Critical Success Factor)の抽出
- イKGI(Key Goal Indicator)の設定
- ウKPI(Key Performance Indicator)の設定
- エMBO(Management by Objectives)の導入
解き方のヒントを見る
各段階の目的と前後関係を捉える
改善活動の手順を考えるときは、各段階が何を明らかにし、次の段階に何を引き渡すのかという目的と成果の流れに注目すると、個々の活動がどの段階に属するのかを落ち着いて判断しやすくなります。
この問題で問われていること
ある活動を見たときに、それが実施される前提として何が既に分かっていなければならないか、また実施した結果として何が得られるのかを考え、手順全体の流れの中での位置を自分の言葉で説明できるかが問われています。
視点
手順を構成する各段階は、前の段階の成果を受け取って次の段階へ成果を渡す、一続きのつながりとして捉えられます。一つの活動について「始める前に何が揃っている必要があるか」と「終えた後に何が残るか」の二点を考えると、その活動が流れのどこに置かれるかを筋道立てて判断できます。活動名の言葉の響きや印象だけに頼らず、前提と成果のつながりに注目することが大切です。
確認ポイント
- その活動を行うために、事前にどんな情報や判断が揃っている必要があるかを考えたか
- その活動の結果として何が生み出され、後の活動でどう使われるかを想像したか
- 活動を表す言葉の印象だけでなく、前提と成果のつながりから段階の位置を判断したか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
図のaは最終目標、bはそのために重要な要因、cは要因の達成度を測る数値目標を定める段階だよ。cの横には在庫日数7日以内、誤出荷率3%以内という測定可能な指標が並んでいるので、正解はウのKPIの設定だよ。
理由
aの横には「10%の物流コストの削減」という最終目標があり、これはKGIの設定に当たるよ。bの横の「在庫の削減」「誤出荷の削減」は、最終目標の達成に重要な要因なのでCSFの抽出だね。cの横の「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」は、それらの要因を測定可能な数値にしたものだから、KPIの設定になるよ。
比較
KGIは最終的な到達目標、CSFはその達成に欠かせない要因、KPIは要因がどれだけ実現できているかを数値で測る指標だよ。図では、cの後に「成果の計測と目標値とのギャップ分析」が続いていて、測定できる目標値が必要になる流れとも合っているね。MBOは目標による管理の手法で、図のa〜cのように目標を段階的に具体化する流れの一段には当たらないよ。
選択肢ア
これは不正解だよ。CSFは目標達成のために重要となる成功要因のことだよ。図ではbの横に「在庫の削減」「誤出荷の削減」という数値のない要因が並んでいて、これがCSFの抽出に当たるんだ。cの横にある「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」は測定できる数値基準なので、CSFの抽出とは段階が違うよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。KGIは最終的に達成したい目標を示す指標だよ。図ではaの横に「10%の物流コストの削減」という最終目標が書かれていて、これがKGIの設定に当たるんだ。cの横の在庫日数や誤出荷率は、最終目標に向かう途中で重要な要因の達成度を測る値なので、KGIではないよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。KPIは、成功要因がどれだけ実現できているかを測るための重要業績評価指標だよ。cの横には、bの「在庫の削減」「誤出荷の削減」を「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」という測定可能な数値に置き換えた目標が書かれているね。後の「成果の計測と目標値とのギャップ分析」にもつながるので、cはKPIの設定だよ。
選択肢エ
これは不正解だよ。MBOは目標による管理のことで、組織の目標に沿って目標を立て、その達成度で管理・評価する手法だよ。図のa〜cは、最終目標、成功要因、測定する数値目標へと段階的に具体化していく流れで、cの横の例は在庫日数や誤出荷率という業務の数値基準だから、MBOの導入には当たらないよ。
学習のポイント
KGI・CSF・KPIが、最終目標、重要成功要因、測定可能な数値指標という順で具体化されていく関係を押さえよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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