AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア発生の可能性や影響のみならず他の特性を評価することによって,さらなる分析や行動のためにプロジェクトの個別リスクに優先順位を付ける。
- イプロジェクトの個別の特定した個別リスクと,プロジェクト目標全体における他の不確実性要因が複合した影響を数量的に分析する。
- ウプロジェクトの全体リスクとプロジェクトの個別リスクに対処するために,選択肢の策定,戦略の選択,及び対応処置を合意する。
- エプロジェクトの全体リスクの要因だけでなくプロジェクトの個別リスクの要因も特定し,それぞれの特性を文書化する。
解き方のヒントを見る
定量分析の作業を整理する視点
定量的なリスク分析では、作業名の印象だけで判断せず、分析の目的に対して何を明らかにする段階なのかを確認し、前後のつながりを意識して整理します。
この問題で問われていること
各作業が、リスクを数値で扱うための準備・評価・結果の活用のどこに位置づくかを、問題文の文脈に沿って見極めてください。
視点
作業を単独で覚えるのではなく、入力となる情報、実施する分析、得られる判断材料という流れに置き直して考えます。目的と成果物の関係を確認すると、似た表現の違いを落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- その作業の目的は、分析のどの段階に関係しているか。
- 作業の前後に、どのような情報や判断がつながるか。
- 説明されている役割は、目的と成果物の関係に整合しているか。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
PMBOK第6版のリスクの定量的分析では、特定された個別リスクとその他の不確実性要因が複合した影響を、プロジェクト目標全体に対して数量的に分析する。したがって正しいのはイです。
理由
リスクの定量的分析は、個別リスクやその他の不確実性要因が組み合わさった結果、プロジェクト目標にどの程度の影響を及ぼすかを数量的に評価するプロセスです。選択肢イはこの内容に一致する。
比較
発生可能性や影響などから優先順位を付けるのは定性的リスク分析、対応策を選び合意するのはリスク対応の計画、リスク要因と特性を明らかにして記録するのはリスクの特定に当たる。
選択肢ア
これは不正解だよ。発生の可能性や影響、その他の特性を評価して、さらなる分析や対応のために個別リスクの優先順位を付ける活動は、リスクの定性的分析に該当する。定量的分析の中心である、複合した不確実性の影響を数量的に分析する説明ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。特定された個別リスクと、プロジェクト目標全体に関わるその他の不確実性要因が複合した影響を数量的に分析することは、PMBOK第6版におけるリスクの定量的分析の説明に一致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクトの全体リスクや個別リスクに対して選択肢を作成し、戦略や対応処置を選んで合意する活動は、リスク対応を計画する段階の内容である。数量的に影響を分析する定量的分析そのものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。プロジェクト全体のリスク要因や個別リスクの要因を特定し、その特性を文書化する活動は、リスクを特定するプロセスに該当する。定量的分析に必要な数値による影響分析を説明したものではない。
学習のポイント
定性的分析、定量的分析、対応計画、リスク特定の目的を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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