AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アある振る舞いから次の振る舞いへの制御の流れを表現する。
- イオブジェクト間の相互作用を時系列で表現する。
- ウシステムが外部に提供する機能と,それを利用する者や外部システムとの関係を表現する。
- エ一つのオブジェクトの状態がイベントの発生や時間の経過とともにどのように変化するかを表現する。
解き方のヒントを見る
表現対象を見分ける視点
図の名称を覚えるだけでなく、設問が尋ねている対象の範囲と、そこで扱われる情報の切り口を分けて読み取ることに集中しましょう。用語同士の似た印象ではなく、何を説明するための表現かを確認します。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、個々の用語の印象に引きずられず、「何を表現する図か」という一点に注目し、設問が求める説明の範囲と選択肢の主張が同じ向きを向いているかを確認してください。
視点
図の種類を考える際は、名称の暗記だけで判断せず、設問が示す目的と、図が表そうとしている対象の粒度を対応づけます。選択肢の説明が、問われた視点を過不足なく扱っているかを読み比べるのが基本です。
確認ポイント
- 設問で中心になっている「表現対象」を一語で言い換える
- 図の名称ではなく、選択肢が説明する範囲に注目する
- 対象の範囲と説明の視点が一致しているかを確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
アクティビティ図は、業務や処理を構成する活動と、その活動から次の活動へ進む制御の流れを表現するUMLの振る舞い図です。
理由
アクティビティ図は、開始から終了までの活動や処理の手順を、活動状態や分岐、合流、制御フローなどで表す。したがって、ある振る舞いから次の振る舞いへの制御の流れを表現するという説明が該当する。
比較
オブジェクト間の相互作用を時系列で表すのはシーケンス図など、外部利用者と機能の関係を表すのはユースケース図、一つのオブジェクトの状態変化を表すのはステートマシン図の役割です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。アクティビティ図は、処理や業務を構成する活動を並べ、それらの間をどの順序で進むかという制御の流れを表現する。分岐や並行処理、合流なども含めて、活動の実行手順を示せるため、この説明がアクティビティ図に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。オブジェクト間でどのようなメッセージを交換するかを時系列に沿って表現する説明であり、主眼はオブジェクト間の相互作用にある。これはシーケンス図などが扱う内容で、活動や処理の制御フローを示すアクティビティ図の説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。システムが外部に提供する機能と、その機能を利用する人や外部システムとの関係を表す説明である。これは利用者の視点から機能とアクターの関係を示すユースケース図に該当し、処理の流れを表すアクティビティ図とは役割が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。一つのオブジェクトがイベントの発生や時間の経過によって、どの状態からどの状態へ変化するかを表す説明である。これは状態遷移を扱うステートマシン図の役割であり、複数の活動間にある処理の流れを表現するアクティビティ図とは異なる。
学習のポイント
UMLの各振る舞い図について、処理の流れ・相互作用・機能関係・状態変化の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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