AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システムが使用する物理サーバの処理能力を,負荷状況に応じて調整する方法としてのスケールインの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    システムを構成する物理サーバの台数を増やすことによって,システムとしての処理能力を向上する。
  2. イ
    システムを構成する物理サーバの台数を減らすことによって,システムとしてのリソースを最適化し,無駄なコストを削減する。
  3. ウ
    高い処理能力の CPU への交換やメモリの追加などによって,システムとしての処理能力を向上する。
  4. エ
    低い処理能力の CPU への交換やメモリの削減などによって,システムとしてのリソースを最適化し,無駄なコストを削減する。
解き方のヒントを見る

スケール設計を読む視点整理

スケールに関する設問では、対象の増減と、利用中の資源をどう調整する考え方かを切り分け、目的・前提・影響範囲の関係を一つの軸で整理してから、選択肢を読み比べます。用語の印象だけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

今回の確認点は、規模を変える判断を考えるときに、何を対象として、どの条件を保ちながら、どのような変化を意図しているのかを同じ観点で捉えられているかです。個別の用語暗記より、目的と影響の対応に注目してください。

視点

用語を読むときは、変更の対象、判断の目的、前提となる制約、周囲への影響を混同せずに整理します。そのうえで、設問が尋ねている観点と説明の焦点が一致しているかを確認し、表面的な言い回しではなく概念同士の関係に注目してください。

確認ポイント

  • 設問が対象としている規模や範囲を、文脈に沿って読み取れているか確認する。
  • 変更の目的と、前提として置かれている条件を分けて整理できているか確認する。
  • 説明が示す影響の範囲と、設問の問い方が対応しているか確認する。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

スケールインは、負荷が低いときなどにシステムを構成する物理サーバの台数を減らし、過剰なリソースを抑えてコストを削減する方法です。

理由

スケールインは、複数台のサーバで構成されたシステムについて、負荷に応じてサーバの台数を減らす考え方です。処理能力を必要以上に確保せず、余分なリソースや運用コストを削減できる。

比較

サーバの台数を増やして処理能力を高めるのはスケールアウトです。一方、CPU交換やメモリ増減によって1台の性能を変える方法は、スケールアップまたはスケールダウンに該当し、スケールインとは調整単位が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。物理サーバの台数を増やしてシステム全体の処理能力を高める方法は、負荷増大に対応するスケールアウトの説明である。スケールインは、サーバ台数を減らして余分なリソースやコストを抑える方法なので、台数の増加という点が逆になる。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。スケールインは、負荷状況に応じてシステムを構成する物理サーバの台数を減らす方法である。不要になったサーバを減らすことで、システム全体のリソースを適切な規模に保ち、過剰な設備にかかる無駄なコストを削減できる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。高性能なCPUへの交換やメモリの追加によって処理能力を高めるのは、サーバの台数ではなく、個々のサーバの性能を強化する方法である。このような変更はスケールアップに当たり、物理サーバの台数を減らすスケールインではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。低性能なCPUへの交換やメモリの削減は、個々のサーバの性能や資源量を小さくする方法であり、物理サーバの台数を調整するスケールインの定義とは異なる。台数ではなくサーバ内部の構成を変更している点が誤りである。

学習のポイント

台数を変える方法と、1台当たりの性能を変える方法を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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