AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成29年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問27

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

他の技法では答えが得られにくい,未来予測のような問題に多く用いられ,(1)~(3)の手順に従って行われる予測技法はどれか。 (1) 複数の専門家を回答者として選定する。 (2) 質問に対する回答結果を集約してフィードバックし,再度質問を行う。 (3) 回答結果を統計的に処理し,分布とともに回答結果を示す。

選択肢

  1. ア
    クロスセクション法
  2. イ
    シナリオライティング法
  3. ウ
    親和図法
  4. エ
    デルファイ法
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未来予測技法を整理する視点

未来を扱う設問では、技法の名称だけで判断せず、何を予測したいのか、どの時間幅や不確実性を扱うのか、手順のどの段階で使うのかを一貫した流れとして捉え、設問中の条件との対応を確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、予測の目的と前提条件に対して、示された手順や適用場面が同じ役割を果たしているかを確認してください。用語の印象ではなく、対象・時間軸・不確実性の扱いの整合性に注目します。

視点

予測を考えるときは、対象の設定、前提の明確化、情報の集め方、結果の解釈という流れを意識し、それぞれが設問の目的にどう結び付くかを落ち着いて照合します。

確認ポイント

  • 予測対象と目的が対応しているか
  • 前提や時間軸が設問の条件と合っているか
  • 手順の役割と適用場面の関係を確認したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

この設問は、専門家の判断を複数回集め、回答を集約して再提示し、分布を伴う結果として未来を予測する技法を問う。提示された三段階の手順から判断する。

理由

設問では、複数の専門家を選び、質問への回答を集約してフィードバックし、再度質問している。さらに回答結果を統計的に処理し、分布とともに示すため、専門家の見解を反復的に集約する予測技法に該当する。

比較

クロスセクション法は対象を横断して比較する方法、シナリオライティング法は将来の状況を物語や筋書きとして描く方法、親和図法は意見やデータを関連ごとに整理する方法です。いずれも設問の反復的な質問・集約手順とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。クロスセクション法は、ある時点で複数の対象を横断的に比較する考え方であり、設問のように専門家へ質問を繰り返し、回答を集約してフィードバックする手順とは一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。シナリオライティング法は、将来起こり得る状況を物語や筋書きとして描き、複数の展開を検討する方法である。専門家の回答を反復的に集約し、分布とともに示す設問の手順とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。親和図法は、意見やデータを意味の近いグループにまとめ、問題の構造を整理する方法である。複数の専門家を選び、回答を集約して再度質問し、統計的な分布を示す予測手順そのものではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。デルファイ法は、複数の専門家に質問し、回答を集約してフィードバックした上で再回答を求める技法である。最終的に回答を統計処理し、分布とともに示す点も、設問の(1)〜(3)の手順に一致する。

学習のポイント

専門家の反復回答と集約・フィードバックの流れを見分ける

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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