AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成28年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システム監査人が予備調査で実施する監査手続はどれか。

選択肢

  1. ア
    監査対象に関する手順書や実施記録,及び被監査部門から入手した監査証拠に基づいて,指摘事項をまとめる。
  2. イ
    監査対象に対する被監査部門の管理者及び担当者のリスクの認識について,アンケート調査によって情報を収集する。
  3. ウ
    被監査部門の管理者の説明を受けながら,被監査部門が業務を行っている現場を実際に見て,改善提案の実現可能性を確かめる。
  4. エ
    被監査部門の担当者に対して,監査手続書に従ってヒアリングを行い,監査対象の実態を詳細に調査する。
解き方のヒントを見る

予備調査の整理で見るべき視点

予備調査を整理するときは、最初に調査で得たい理解の範囲を定め、確認対象・情報源・記録方法がその目的に対応しているかを落ち着いて照合します。手続の順序や役割も、目的との関係から確認します。

この問題で問われていること

一つの観点として、各監査手続が何を把握するためのものかを確認し、目的と確認対象のつながりが自然か、説明に飛躍がないかを見直してください。表面的な用語ではなく、役割の対応に注目します。

視点

予備調査では、手続を個別に暗記するより、調査の目的と確認対象の関係を整理することが大切です。得られる情報が、監査の前提を理解するためにどう役立つかという視点で、対象・情報源・記録の対応を確認します。

確認ポイント

  • 調査の目的と確認対象が対応しているか
  • 得られる情報の役割を説明できるか
  • 手続の順序や記録方法に飛躍がないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

予備調査は、監査対象の概要やリスク認識を把握し、本調査で確認すべき事項や監査計画を検討するための情報収集です。アンケートによる情報収集はこの目的に合致する。

理由

予備調査では、監査対象の現状、管理者や担当者の認識、想定されるリスクなどを広く把握する。アンケート調査は、関係者から情報を収集し、監査計画や重点的に確認する領域を検討する手段となる。

比較

指摘事項の取りまとめ、現場での実現可能性の確認、監査手続書に基づく詳細な実態調査は、予備調査で得た情報を踏まえた後続の監査活動に当たる。したがって、予備調査の手続として適切なのは、リスク認識に関する情報を収集するものとなる。

選択肢ア

これは不正解だよ。手順書や実施記録、監査証拠に基づいて指摘事項をまとめる行為は、監査で確認した結果を評価し、指摘として整理する段階の手続である。監査対象の概要や関係者のリスク認識を把握する予備調査の情報収集とは目的が異なる。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。予備調査では、監査対象の状況や管理上のリスクを把握し、その後の監査計画や確認事項を検討する。管理者や担当者のリスクの認識をアンケートで収集することは、関係者の認識を広く把握する予備調査の手続に該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。管理者の説明を受けながら業務現場を実際に確認し、改善提案の実現可能性を確かめる行為は、業務の実態や改善策を具体的に検証する手続である。監査の初期段階で情報を収集する予備調査より、後続の検証に近い。

選択肢エ

これは不正解だよ。監査手続書に従って担当者へヒアリングを行い、監査対象の実態を詳細に調査する行為は、具体的な監査証拠を集めて実態を検証する段階の手続である。予備調査で行う広い情報収集とは、調査の深さと目的が異なる。

学習のポイント

監査手続を、予備調査による情報収集と本調査・結論形成の手続に区分して理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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