AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成27年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アSF映画で都市空間を乗り物が走り回るアニメーションを,3次元空間上に設定した経路に沿って視点を動かして得られる視覚情報を基に作成する。
- イアバタの操作によって,インターネット上で現実世界を模した空間を動きまわったり,会話したりする。
- ウ実際には存在しない衣料品を仮想的に試着したり,過去の建築物を3次元CGで実際の画像上に再現したりする。
- エ臨場感を高めるために大画面を用いて,振動装置が備わった乗り物に見立てた機器に人間が搭乗し,インタラクティブ性が高いアトラクションを体感できる。
解き方のヒントを見る
拡張現実を見分けるための視点
各選択肢を用語の印象だけで決めず、現実の環境とデジタル情報の関係、利用者が何を体験する設計かに注目し、問題文の条件と一つずつ照合して、順序立てて整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点として、各候補が示す体験を、現実の場面に対してデジタルな情報がどのような役割を持つものとして説明しているかという軸で読み比べ、表現の細部より問題文の条件との対応を確認してください。
視点
概念を整理するときは、名称ではなく、対象となる環境、情報の位置づけ、利用者の体験がどのように結び付けられているかを分けて捉えると、各記述を同じ基準で比較しやすくなります。
確認ポイント
- 問題文が示す場面と、説明の対象を切り分ける
- デジタル情報が体験の中で担う役割を読み取る
- 用語の印象ではなく、条件との対応を比較する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ARは、現実の風景や画像を基盤として、そこに存在しない物体や情報を重ねて提示する技術であり、現実と仮想情報の重ね合わせが要点になる。
理由
ARは、現実の映像や空間を利用者が見ている状態に、仮想的に生成した情報を重ねて表示する。現実にはない衣料品の試着や、過去の建築物を実際の画像上に再現する例は、この特徴に合っている。
比較
仮想空間を単独で構成してその中を動くものはVRや仮想世界の例に近く、映像や振動装置で臨場感を高める体験はシミュレーション型アトラクションに分類される。現実の画像への重ね合わせの有無を区別する。
選択肢ア
これは不正解だよ。記述は、3次元空間に設定した経路に沿って視点を動かし、その結果得られる視覚情報からアニメーションを作成する内容である。現実の風景や画像に仮想情報を重ねて表示するのではなく、仮想的な空間内の映像を作る説明なので、ARの例とはいえない。
選択肢イ
これは不正解だよ。アバタを操作して、インターネット上に現実世界を模した空間を動き回ったり会話したりする内容は、ネットワーク上の仮想空間を利用する例である。現実の映像を基盤に仮想情報を重ねるARの特徴ではなく、仮想世界やメタバースに近い。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。実際には存在しない衣料品を現実の利用者に仮想的に試着させたり、過去の建築物を実際の画像上に3次元CGで再現したりする内容は、現実の映像や空間に仮想情報を重ねて見せるARの典型的な例である。
選択肢エ
これは不正解だよ。大画面、振動装置、乗り物に見立てた機器によって、臨場感とインタラクティブ性の高い体験を提供する内容である。しかし、現実の画像や空間に仮想物体を重ねて表示する説明ではなく、体感型のシミュレーションやアトラクションの例に当たる。
学習のポイント
ARとVR、CG映像、体感型アトラクションの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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