AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成27年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサーバに接続されたストレージのディスクを増設して冗長化することによって,サーバ当たりの信頼性を向上させること
- イサーバのCPUを高性能なものに交換することによって,サーバ当たりの処理能力を向上させること
- ウサーバの台数を増やして負荷分散することによって,サーバ群としての処理能力を向上させること
- エサーバのメモリを増設することによって,単位時間当たりの処理能力を向上させること
解き方のヒントを見る
構成拡張を見極める視点
この問題では、負荷への対応を考える際、まず変更の対象範囲と構成上の境界を整理し、性能面だけでなく役割分担、管理方法、将来の運用条件まで同じ基準で見比べることが大切です。
この問題で問われていること
確認する観点は、提示された説明が何を拡張の単位として扱い、どの前提で負荷への対応を説明しているかを読み取ることです。用語の印象ではなく、対象範囲と運用上の影響のつながりに絞って整理しましょう。
視点
方式名を暗記するより、現在の負荷に対して何を変更対象とし、どの範囲へ影響が及ぶ設計なのかを切り分けます。拡張の単位、役割の分担、管理上の前提を順に確認すると、概念の違いを落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- 変更対象と影響範囲を確認する。
- 性能面と運用面を分けて考える。
- 拡張後の役割分担や管理条件を読み取る。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
スケールアウトは、単一サーバの部品を高性能化するのではなく、サーバの台数を増やして処理を分散し、サーバ群全体の処理能力を高める方式です。
理由
スケールアウトは、同じ役割を担う物理サーバを追加し、負荷を分散させることで、構成全体の処理能力を向上させる考え方です。したがって、サーバ群としての処理能力を述べたウが該当する。
比較
CPUやメモリなど単一サーバの構成要素を高性能化する方法は、一般にスケールアップに当たる。一方、ディスクの冗長化は主に信頼性向上を目的とするため、処理能力を拡張するスケールアウトとは目的が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。ディスクを増設して冗長化することは、記憶装置の障害に備え、サーバ当たりの信頼性を高めるための方法である。複数の物理サーバを追加して処理を分担し、サーバ群全体の処理能力を向上させるスケールアウトの説明ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。CPUを高性能なものへ交換する方法は、既存の1台のサーバに備わる処理能力を強化するものである。サーバの台数を増やして負荷を分散するのではないため、複数台で処理能力を拡張するスケールアウトではなく、スケールアップに当たる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。サーバの台数を増やし、処理を複数のサーバへ分散することで、個々のサーバではなくサーバ群全体の処理能力を向上させている。このように構成を横方向へ拡張する方法が、物理サーバのスケールアウトである。
選択肢エ
これは不正解だよ。メモリを増設することは、既存の1台のサーバの構成要素を強化し、単位時間当たりの処理能力を向上させる方法である。サーバの台数を増やして処理を分散する説明ではないため、スケールアウトには該当しない。
学習のポイント
スケールアウトとスケールアップの違いを、拡張対象と目的から整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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