AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

業務要件定義において,業務フローを記述する際に,処理の分岐や並行処理,処理の同期などを表現できる図はどれか。

選択肢

  1. ア
    アクティビティ図
  2. イ
    クラス図
  3. ウ
    状態遷移図
  4. エ
    ユースケース図
解き方のヒントを見る

業務フロー図を整理する視点

業務フロー図を確認するときは、図中の要素が何を表し、どの範囲の業務を扱っているかを切り分け、記号や配置だけで判断せず、前後のつながりと説明の目的を照合して考えます。

この問題で問われていること

一つの観点として、図の各要素を単独で読むのではなく、業務の流れの中でどの役割や関係を示すものとして置かれているかに注目し、表現の意図を丁寧に読み取ってください。

視点

図の表現を確認する際は、個々の記号の見た目よりも、対象となる業務の境界、要素同士の関係、読み手に伝えたい情報の粒度が整合しているかを順に考えます。

確認ポイント

  • 図が扱う業務の範囲と、対象外の範囲を区別できるか
  • 各要素が前後の流れの中でどの関係に置かれているか
  • 図の表現が伝えようとする目的と粒度に合っているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

業務フローでは、処理を順番に並べるだけでなく、条件による分岐や複数処理の並行実行、処理の合流や同期も表現する必要がある。この要件に合うのはアクティビティ図です。

理由

アクティビティ図は、業務や処理の流れを順序に沿って表すための図です。処理の分岐、並行して進む処理、処理の合流や同期などを表現できるため、設問の業務フロー記述に適している。

比較

クラス図は静的な構造、状態遷移図は状態の変化、ユースケース図はアクターと機能の関係を主に表す。それぞれの目的を区別すると、業務処理の流れを表す図を判断しやすい。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。アクティビティ図は、業務や処理の流れを順序に沿って表し、途中の分岐、並行して進む処理、処理の合流や同期などを記述できる。設問が求める業務フローの表現に一致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。クラス図は、システムを構成するクラスや属性、操作、クラス間の関係など、対象の静的な構造を表す図である。業務処理の分岐や並行処理、同期を中心に記述する図ではないため、設問の条件に合わない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。状態遷移図は、対象がどの状態にあり、イベントなどを契機にどの状態へ移るかを表す図である。状態の変化を示す用途が中心で、設問が求める業務フロー全体の分岐や並行処理、同期の表現とは目的が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。ユースケース図は、利用者や外部システムなどのアクターと、システムが提供する機能との関係を表す図である。機能の利用関係を把握するための図であり、処理手順の分岐や並行処理、同期を詳細に表すものではない。

学習のポイント

UML図の目的を、構造・状態・機能・処理の流れに分けて整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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