AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワーク
- イ開発から保守までのソフトウェアライフサイクルプロセス
- ウサービス及びサービス目標値に関するサービス提供者と顧客間の合意
- エ品質マネジメントシステムに関する国際規格
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略語は構成語から意味を組み立てる
略語の意味を問われたときは、暗記した訳語に頼る前に、元の語を一語ずつ分けて考えると判断しやすくなります。各語が示す対象や目的、評価の尺度などをつなぎ合わせ、概念全体の役割を自分の言葉で説明できるか確かめましょう。
この問題で問われていること
確認する観点は一つ、略語を構成する各語の意味です。先頭の語だけで判断せず、最後の語がどのような種類のものを表しているかまで含めて意味を組み立て、画面に示された内容と整合するかを落ち着いて確かめてください。
視点
多くの略語は、複数の英単語の頭文字を並べて作られています。見た目が似た略語でも、一語違うだけで対象や目的が大きく変わることがあります。そのため、略語全体を丸ごと覚えた訳語で判断するよりも、元の語に戻して一語ずつ意味を確認するほうが確実です。そのうえで、その概念が誰にとって、何のために使われるものかを考えると、理解が安定します。
確認ポイント
- 略語を元の英単語に戻したとき、各語の意味を自分で説明できるか
- 最後の語が表すものの種類まで含めて、概念全体の意味を組み立てたか
- 組み立てた意味と画面に示された内容が、目的や対象の点で食い違っていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
SLA(Service Level Agreement)は、提供するサービスの内容とサービス目標値について、サービス提供者と顧客の間で結ぶ合意だよ。だから正解はウだよ。ア・イ・エは、ITサービスマネジメントや品質管理に関わる別の用語の説明だよ。
理由
SLAはService Level Agreementの略で、日本語ではサービスレベル合意書と呼ばれるよ。稼働率や応答時間、障害復旧時間などのサービス目標値を、サービス提供者と顧客が合意して文書にするものだよ。サービスレベル管理では、このSLAを基準にサービスの達成状況を監視・報告して、必要に応じて見直すよ。公式の選択肢ウの「サービス及びサービス目標値に関するサービス提供者と顧客間の合意」は、この内容にそのまま当てはまるよ。
比較
アのベストプラクティスを集めたフレームワークはITIL、イの開発から保守までのソフトウェアライフサイクルプロセスはSLCP(共通フレームなど)、エの品質マネジメントシステムの国際規格はISO 9001を説明したものだよ。どれも枠組み・プロセス・規格の説明で、特定のサービスについて提供者と顧客が結ぶ合意ではないよ。
選択肢ア
これは不正解だよ。ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークはITILの説明だよ。ITILの中にはサービスレベル管理の考え方も含まれているけど、ITIL自体は汎用的な指針をまとめたものだよ。個別のサービスについて提供者と顧客が結ぶ合意であるSLAとは別物だよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。開発から保守までのソフトウェアライフサイクルプロセスは、SLCP(ソフトウェアライフサイクルプロセス)の説明だよ。共通フレームのように作業項目や用語を標準化した枠組みを指していて、サービス目標値について提供者と顧客が合意するSLAとは違うよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。SLAはService Level Agreementの略で、提供するサービスの内容と、稼働率や応答時間などのサービス目標値について、サービス提供者と顧客の間で結ぶ合意だよ。サービスレベル管理では、このSLAを基準に達成状況を監視・報告して見直していくよ。
選択肢エ
これは不正解だよ。品質マネジメントシステムに関する国際規格は、ISO 9001(JIS Q 9001)の説明だよ。組織が品質マネジメントの仕組みを作って運用するための要求事項を定めた規格で、個別のサービスの目標値について提供者と顧客が結ぶ合意であるSLAとは別物だよ。
学習のポイント
SLAとITIL、SLCP、ISO 9001など、ITサービスマネジメントや品質管理でよく出てくる用語の違いを区別できるようにしよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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