AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア回避
- イ軽減
- ウ受容
- エ転嫁
解き方のヒントを見る
リスク対応を見分ける視点
各選択肢を用語の暗記だけで判断せず、リスクに向き合う際に、負担や管理の役割をどのように置く考え方なのかという一つの観点から、対応の方向性を整理して比べてみましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、リスクへの対応によって負担や責任の置き場所がどう整理されているかに注目してください。表現の印象ではなく、誰が何を管理する前提かを同じ基準で確認しましょう。
視点
リスク対応を検討するときは、負担や責任をどこに置く想定なのかを軸に、選択肢の目的と管理上の前提を読み取ります。名称の印象や個別の言い回しに引きずられず、役割の整理を同じ基準で比べてみましょう。
確認ポイント
- 対応後の負担を誰が担う想定か
- 管理や意思決定の役割はどこに置かれているか
- 選択肢ごとの責任の置き方を同じ基準で比較できるか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ワクチン接種とアルコール製剤の配備は、要員の感染を完全に排除するのではなく、感染しにくくするための予防策です。したがって、リスクの発生確率を下げる対応として分類する。
理由
ワクチン接種やアルコール製剤の配備は、インフルエンザ感染の可能性を低下させるための事前対策です。感染リスクを完全に消すのではなく、発生確率を下げる点が重要です。
比較
回避はリスクを発生させる条件をなくすこと、受容は追加対策をせず受け入れること、転嫁は第三者へ責任や影響を移すことです。本問の施策はいずれにも当たらない。
選択肢ア
これは不正解だよ。回避は、計画変更などによって脅威を発生させる条件自体を取り除き、リスクにさらされない状態を目指す対応である。提示策は感染の可能性を下げる予防であり、感染リスクを消滅させるものではないため該当しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。ワクチン接種やアルコール製剤は、要員が感染する可能性を下げるための予防措置である。リスクを完全になくすのではなく、発生確率を低下させて影響を抑えようとするため、PMBOKでいう軽減に該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。受容は、追加の予防策を講じず、リスクが発生した場合の対応や予備を用意して受け入れる考え方である。本問では接種費用の負担や消毒剤の配備という能動的な予防策を実施しているため、受容ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。転嫁は、保険や契約などを通じて、リスクへの対応責任や発生時の影響を第三者に移す方法である。本問の施策はプロジェクト自身が費用を負担し、感染予防を行うもので、第三者への移転ではない。
学習のポイント
リスク対応策の目的と、発生確率・影響への働きを対応づける。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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