AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成24年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア同じメッセージダイジェストを出力する異なる二つのメッセージが,容易に求められる。
- イメッセージが異なっていても,メッセージダイジェストは同じである。
- ウメッセージダイジェストからメッセージを復元することは困難である。
- エメッセージダイジェストの長さはメッセージの長さによって異なる。
解き方のヒントを見る
ハッシュ関数を考える視点
ハッシュ関数の説明を読むときは、各部分が示す関係と利用目的との結び付きを丁寧に追い、個別の用語や印象だけで判断せず、文章全体の意味を順序立てて丁寧に整理しましょう。
この問題で問われていること
ここでは、説明が示す性質と、その性質がどのような目的に役立つものとして述べられているかの対応だけを確認し、具体的な方式名や細かな計算手順には立ち入らず整理してください。
視点
説明された性質と利用目的のつながりを文章全体から読み取り、用語の印象や個別の例だけに引っ張られず、述べられた関係を自分の言葉で整理することが大切です。
確認ポイント
- 用語の定義ではなく、文全体が述べる関係を正確に読み取る
- その性質と利用目的の結び付きが説明の中で一貫しているか確かめる
- 条件や例外を勝手に補わず、書かれている範囲だけで判断する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ハッシュ関数は、任意の長さのメッセージからメッセージダイジェストを生成し、そのダイジェストから元のメッセージを復元することが困難であるという性質をもつ。したがって、正しい選択肢はウです。
理由
ハッシュ関数はメッセージからメッセージダイジェストを生成する。生成されたダイジェストから元のメッセージを復元することは困難であり、この一方向性がディジタル署名などで利用される重要な特徴です。
比較
異なるメッセージから同じダイジェストを容易に作れるわけではありません。また、異なるメッセージのダイジェストが常に同じになるわけでもない。通常、ダイジェストの長さは入力メッセージの長さではなく、使用するハッシュ方式で定まる。
選択肢ア
これは不正解だよ。同じメッセージダイジェストになる異なるメッセージを容易に求められるなら、ハッシュ関数の衝突を見つけやすいことになる。ハッシュ関数では、そのような組合せを簡単に作れない性質が重要である。
選択肢イ
これは不正解だよ。異なるメッセージが同じメッセージダイジェストになることは、ハッシュ関数の一般的な特徴として常に成立するものではない。入力が異なれば、通常は異なるダイジェストになるよう設計されている。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ハッシュ関数で得られたメッセージダイジェストから、元のメッセージを復元することは困難である。この一方向性は、メッセージの改ざん検出やディジタル署名などで利用される重要な特徴である。
選択肢エ
これは不正解だよ。メッセージダイジェストの長さは、入力メッセージの長さに応じて変化するのではなく、使用するハッシュアルゴリズムによって決まる。長いメッセージでも短いメッセージでも、同じ方式なら出力長は一定である。
学習のポイント
ハッシュ関数の一方向性と、メッセージダイジェストの長さの性質を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針