AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成23年度特別 システム監査技術者 午前Ⅰ 問26
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア経営活動における基本精神や行動指針
- イ事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標
- ウ自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威
- エ他社との差別化の源泉となる経営資源
解き方のヒントを見る
中核能力を考える一つの視点
この種の問題では、用語の印象や個別の施策だけで判断せず、組織の説明がどの範囲を指し、時間を通じてどのように扱われているかを文章全体から確認します。周辺の言葉との関係にも注意します。
この問題で問われていること
選択肢を比べるときは、記述されている対象が組織全体に関わる考え方なのか、限定された活動や結果の説明なのかという適用範囲に絞って読み取ります。表現の強さだけで決めないことも大切です。
視点
各記述の主語と対象範囲をそろえて読み、組織の能力・活動・成果のどれを説明しているように見えるかを、用語の暗記ではなく文脈との対応で確認します。
確認ポイント
- 記述の主語と対象範囲をそろえて読む
- 能力・活動・成果の説明を区別して眺める
- 周辺の表現との関係を文章全体で確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
コアコンピタンスとは、企業が競争相手との差別化を実現する基盤となる、他社には容易にまねできない中核的な能力や経営資源を指します。したがって、他社との差別化の源泉となる経営資源を示すエが正しい。
理由
コアコンピタンスは、企業が長期的な競争優位を築くための中核的な能力や経営資源です。単なる目標や経営方針ではなく、顧客に価値を提供し、他社との差別化につながる強みを表します。
比較
アは企業理念や行動指針、イは戦略によって目指す到達目標、ウは外部環境における機会と脅威を示します。これらに対し、エは企業内部にある差別化の基盤を示しており、コアコンピタンスの説明に合致する。
選択肢ア
これは不正解だよ。経営活動における基本精神や行動指針は、企業理念や経営方針に当たる内容である。企業が何を大切にして行動するかを示すもので、他社との差別化を生み出す中核的な能力や経営資源そのものを説明していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標は、経営戦略上の目標や目指す成果を表す。コアコンピタンスは目標として達成するものではなく、目標達成や競争優位の基盤となる企業内部の中核的な強みを指す。
選択肢ウ
これは不正解だよ。自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威は、外部環境の分析対象である。市場や競合など、自社の外側にある状況を示すもので、企業内部に蓄積された差別化の源泉となる能力や資源とは異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。他社との差別化の源泉となる経営資源は、企業が競争優位を築く基盤となる中核的な強みを示している。コアコンピタンスは、他社が容易にまねできず、顧客価値や複数の事業に活用できる企業内部の能力や資源を指す。
学習のポイント
企業の内部資源が競争優位の源泉になるという考え方を、他の経営用語と区別して学習する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問26(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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