AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問11

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

顧客は一般に複数の銀行に預金するものとして、顧客と銀行の関連を、E-R 図で次のように表現する。このモデルを関係データベース上に “銀行” 表、 “口座” 表、 “顧客” 表として実装する場合の記述として、適切なものはどれか。
銀行、口座及び顧客の関連をm対nで示すE-R図。
銀行、口座及び顧客の関連をm対nで示すE-R図。

選択肢

  1. ア
    “銀行” 表から “口座” 表へのカーディナリティは多対 1 である。
  2. イ
    “銀行” 表中に参照制約を課した外部キーがある。
  3. ウ
    “口座” 表から “顧客” 表へのカーディナリティは 1 対多である。
  4. エ
    “口座” 表には二つ以上の外部キーがある。
解き方のヒントを見る

概念間の対応関係を整理する

図に表れた要素をそのまま暗記せず、対象・関係・識別の役割を分けて捉え、表構造へ移すときに情報がどこへ対応するかを順序立てて確認しましょう。特に、関係の持ち方と重複の扱いに注目します。

この問題で問われていること

一つの焦点として、図中の各要素が変換後の構造でどの役割に対応するかを、識別の手掛かりと結び付けて確認してください。個々の記号名より、対応関係の一貫性を見ていきます。

視点

変換を考えるときは、図の構成要素を役割ごとに分解し、元の情報が変換後にも過不足なく表現されるかを確かめる視点が有効です。名称や配置の印象だけで判断せず、識別と結び付きの対応を追います。

確認ポイント

  • 要素ごとの役割を区別できているか
  • 対応づけた情報に重複や欠落がないか
  • 識別に必要な手掛かりが一貫しているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

銀行と顧客の多対多の関連を口座表で表す場合、各口座行は対応する銀行と顧客をそれぞれ特定する。そのため口座表には両表を参照する外部キーが必要になる。

理由

銀行と顧客の間にある口座は、両者の組合せを表す関連表として実装する。各口座は一つの銀行と一人の顧客に結び付くので、口座表には銀行表の主キーを参照する外部キーと、顧客表の主キーを参照する外部キーを持たせる。

比較

銀行から口座を見れば一対多、顧客から口座を見ても一対多になる。一方、口座から各実体表へはそれぞれ多対一の向きで参照する。この向きと外部キーの配置を取り違えないことが重要です。

選択肢ア

これは不正解だよ。図の関連では、一つの銀行に複数の口座が対応するため、銀行表から口座表への向きは一対多になる。多対一となるのは、口座表の各行から銀行表を参照する向きであり、選択肢は方向を逆にしている。

選択肢イ

これは不正解だよ。銀行表は銀行を識別する側の表であり、口座表が銀行表の主キーを参照する。したがって銀行表に口座を参照する外部キーを置くのではなく、口座表側に銀行表への参照を持たせる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。一つの口座行は対応する顧客を一人に特定するので、口座表から顧客表への向きは多対一になる。顧客表から口座表を見た場合に一対多となるため、選択肢はカーディナリティの方向が逆である。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。口座表は銀行と顧客の関連を表すため、銀行表の主キーを参照する外部キーと、顧客表の主キーを参照する外部キーを持つ。したがって、口座表には二つ以上の外部キーがあるという記述が適切である。

学習のポイント

多対多の関連表における外部キー配置と参照方向を理解する

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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