AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問6

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

三つの媒体 A~C に次の条件でファイル領域を割り当てた場合,割り当てた領域の総量が大きい順に媒体を並べたものはどれか。 〔条件〕 (1) ファイル領域を割り当てる際の媒体選択アルゴリズムとして,空き領域が最大の媒体を選択する方式を採用する。 (2) 割当て要求されるファイル領域の大きさは,順に 90,30,40,40,70,30(M バイト)であり,割り当てられたファイル領域は,途中で解放されない。 (3) 各媒体は容量が同一であり,割当て要求に対して十分な大きさをもち,初めはすべて空きの状態である。 (4) 空き領域の大きさが等しい場合には,A,B,C の順に選択する。

選択肢

  1. ア
    A,B,C
  2. イ
    A,C,B
  3. ウ
    B,A,C
  4. エ
    C,B,A
解き方のヒントを見る

割当てごとの空き容量を記録して追う

この種の問題では、一回ごとの割当てで各媒体の状態が変わり、その変化が次の選択に影響します。途中の状態を頭の中だけで保持せず、手順ごとに書き出して確認することが、取り違えを防ぐ基本的な進め方になります。

この問題で問われていること

確認すべき観点は一つで、各時点での媒体ごとの残り容量(状態)を正確に把握できているかです。問題に示された選択の規則を自分の言葉で確かめたうえで、その規則を毎回同じ基準で当てはめられているかを意識してください。

視点

割当ての推移を追う問題は、状態が一歩ずつ変化していく過程を扱います。ある時点の判断は、その直前までの割当て結果に依存するため、一か所の記録漏れや更新忘れが以降のすべてに影響します。媒体ごとの状態を一覧にし、割当ての都度その一覧を更新していく習慣が、規則の種類にかかわらず有効な検討手順です。

確認ポイント

  • 問題に示された選択の規則と、判断に使う基準(何を比べるのか)を自分の言葉で言い直せるか
  • 割当ての都度、媒体ごとの残り容量を書き出して更新しているか
  • 最後の割当てまで同じ基準を一貫して適用し、途中で状態の更新を省略していないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

要求90・30・40・40・70・30Mバイトの割当て先はA→B→C→B→C→Bとなります。最終総量はA=90、B=100、C=110Mバイトなので、大きい順はC、B、Aで正解はエです。

理由

容量が同一なので、割当て済み総量が最小の媒体を選べば空き領域最大の媒体を選んだことになります。①90Mバイト:全媒体が空きで等しいのでAへ(A=90、B=0、C=0)。②30Mバイト:BとCが等しいのでBへ(B=30)。③40Mバイト:Cが最小なのでCへ(C=40)。④40Mバイト:Bの30が最小なのでBへ(B=30+40=70)。⑤70Mバイト:Cの40が最小なのでCへ(C=40+70=110)。⑥30Mバイト:Bの70が最小なのでBへ(B=70+30=100)。最終総量はA=90Mバイト、B=30+40+30=100Mバイト、C=40+70=110Mバイトです。

比較

最終総量はC=110Mバイト>B=100Mバイト>A=90Mバイトなので、大きい順はC、B、Aです。Aは最初に最大の90Mバイトを受けますが、その後は空き領域が小さくなって追加の割当てを受けないため、最終的には最も少なくなります。

選択肢ア

これは不正解だよ。「A、B、C」はAが最大でCが最小という並びだけど、実際の最終総量はA=90Mバイト、B=100Mバイト、C=110Mバイトなんだ。Aは最初の90Mバイトだけで最も少なく、Cが最も多いから、順序が正反対になっているよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。「A、C、B」はAを先頭に置いているけど、Aの総量は90Mバイトで3媒体の中で最も少ないんだ。C=110MバイトがB=100Mバイトより前にある点は実際の大小と合うけど、Aは最後に来るべきだから誤りだよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。「B、A、C」はBを最大、Cを最小としているけど、実際はC=110Mバイト、B=100Mバイト、A=90Mバイトなんだ。Cが最大なのにそれを最後に置き、最小のAをCより前に置いているから、実際の順序と合わないよ。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。要求ごとに割当て済み総量が最小(空き最大)の媒体を選ぶと、A→B→C→B→C→Bの順に割り当てられるんだ。最終総量はA=90Mバイト、B=30+40+30=100Mバイト、C=40+70=110Mバイトになるから、大きい順はC、B、Aだよ。

学習のポイント

空き領域最大の媒体を選ぶ方式を、割当て済み総量が最小の媒体を選ぶことに言い換え、要求ごとに順番に追跡する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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