AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

DMZ 上のコンピュータがインターネットからの ping に応答しないようにしたいとき,ファイアウォールのルールで“通過禁止”に設定するものはどれか。ここで,この ping はエコーメッセージ(RFC 792)を利用しているものとする。

選択肢

  1. ア
    ICMP
  2. イ
    TCP のポート番号 21
  3. ウ
    TCP のポート番号 110
  4. エ
    UDP のポート番号 123
解き方のヒントを見る

通信制御を考える一つの視点

通信を整理するときは、個別の用語や名称を先に当てはめず、何を基準に区分し、どの情報を比較して判断するのかを確認しましょう。表現の違いだけで決めず、設問が求める整理の軸に注目します。

この問題で問われていること

通信を分類・整理する際に使う基準が何を指しているかに焦点を置き、対象・条件・判断の範囲が同じ軸で語られているかを確認してください。異なる観点を混ぜず、一つの整理軸で読み比べることが大切です。

視点

通信制御を考える際は、まず何を単位として整理しているのかを見極め、条件や対象を同じ観点で比較できる状態に整えます。

確認ポイント

  • 整理の基準が一貫しているか
  • 対象と条件の範囲を分けて読めているか
  • 設問が求める比較の軸から外れていないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

pingのエコーメッセージはRFC 792で定義された通信を利用するため、TCPやUDPのポート番号ではなく、その通信プロトコル自体を通過禁止の対象にする。

理由

問題文のpingは、RFC 792のエコーメッセージを利用している。これはTCPやUDPのポートを使って識別する通信ではないため、ファイアウォールでは該当するプロトコルを指定して通過禁止にする。

比較

TCPのポート番号21と110はそれぞれTCP通信のサービス識別に用いられる番号であり、UDPのポート番号123も別の通信方式に属する。いずれも、問題のpingを指定する条件とは一致しない。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。RFC 792で定義されるエコーメッセージを利用するpingは、TCPやUDPのポート番号で通信を識別しない。したがって、ファイアウォールでは該当するICMPを通過禁止に設定する。

選択肢イ

これは不正解だよ。TCPのポート番号21は、TCP通信における特定サービスの識別に使われる番号である。問題のpingはTCPのポート21を利用する通信ではないため、これを禁止しても対象を指定できない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。TCPのポート番号110も、TCP通信におけるサービス識別用の番号である。しかし、問題のpingはTCP通信ではなく、RFC 792のエコーメッセージを利用するため、この番号を禁止対象にはできない。

選択肢エ

これは不正解だよ。UDPのポート番号123はUDP通信の識別に使われる番号である。問題のpingはUDPのポート123を使う通信ではないため、UDPポートを通過禁止に設定しても、pingへの応答を止める指定にはならない。

学習のポイント

ICMPとTCP・UDPの役割およびポート番号の対応を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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