AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

オープンリダイレクトを悪用した攻撃に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    HTML メールのリンクを悪用し,HTML メールに,正規の Web サイトとは異なる偽の Web サイトの URL をリンク先に指定することによって,リンクをクリックした利用者を偽の Web サイトに誘導する。
  2. イ
    Web サイトにアクセスすると URL 中のパラメータで指定された他の Web サイトに遷移する機能を悪用し,利用者を偽の Web サイトに誘導する。
  3. ウ
    インターネット上の不特定多数のホストから DNS リクエストを受け付けて応答する DNS キャッシュサーバを悪用し,Web サーバに大量の DNS のレスポンスを送り付け,リソースを枯渇させる。
  4. エ
    設定の不備によって,正規の利用者以外からの電子メールや Web サイトへのアクセス要求を受け付けるプロキシを悪用し,送信元を偽った迷惑メールの送信を行う。
解き方のヒントを見る

攻撃手法を整理する基本の視点

Webアプリケーションの攻撃手法を考えるときは、名称や印象だけで判断せず、どの対象に対して、どの段階で、どのような影響を生じさせようとしているかという観点を一つずつ整理します。

この問題で問われていること

攻撃者が働きかける対象と、アプリケーション内で影響が現れる位置との対応に注目し、表面的な用語の近さではなく、因果関係の説明として整合するかを確かめます。

視点

攻撃手法を区別するときは、入口・処理・影響のつながりを同じ尺度で見比べます。まず対象を定め、その後に起こる変化を追い、説明の焦点がどこに置かれているかを整理します。

確認ポイント

  • 対象としている箇所と、影響が現れる箇所が対応しているか確認する
  • 説明の中心が入口・処理・結果のどこにあるかを区別して読む
  • 名称の印象ではなく、記述された因果関係が一貫しているか確かめる
正解と解説を見る

正解

イ

解説

オープンリダイレクトは、Webサイトの転送機能において、URLパラメータなどで外部から指定された任意のサイトへ利用者を遷移させる脆弱性です。これを悪用すると、正規サイトを経由して利用者を偽サイトへ誘導できる。

理由

オープンリダイレクトは、WebサイトがURL中のパラメータなどで指定された別サイトへ利用者を転送する機能を悪用する攻撃です。転送先の制限が不十分だと、正規サイトを経由して偽サイトへ誘導できる。

比較

HTMLメールに偽サイトのURLを直接記載する行為はメールを利用した誘導であり、DNSの応答を大量に送り付ける行為はリソース枯渇を狙う攻撃です。また、公開プロキシを悪用した迷惑メール送信も、Webサイトのリダイレクト機能を悪用する攻撃とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。HTMLメールのリンク先として偽のWebサイトのURLを直接指定し、利用者を誘導している説明である。Webサイト側の転送機能やURLパラメータを悪用して別サイトへ遷移させる仕組みではないため、オープンリダイレクトには該当しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。Webサイトにアクセスすると、URL中のパラメータで指定された他のWebサイトへ遷移する機能を悪用している。転送先を外部から指定できる仕組みによって、利用者を偽のWebサイトへ誘導するため、オープンリダイレクトに該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。不特定多数からDNSリクエストを受け付けるDNSキャッシュサーバを悪用し、大量のDNSレスポンスをWebサーバへ送ってリソースを枯渇させる説明である。これはDNSを利用したサービス妨害であり、Webサイトの転送機能の悪用ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。設定不備のあるプロキシを悪用して、正規の利用者以外からの要求を受け付け、送信元を偽った迷惑メールを送信する説明である。これはオープンプロキシの悪用に関するもので、Webサイトのリダイレクト機能を悪用する攻撃ではない。

学習のポイント

転送先を外部から指定できるWeb機能の危険性を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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