AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

Webコンテンツの作成に当たって,アクセシビリティを確保する観点から考慮すべきことはどれか。

選択肢

  1. ア
    キーボードだけでも操作できるように,TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。
  2. イ
    どこに入力するかを分かりやすくするために,項目名の直後に入力欄を配置し,“(半角)”などの入力方法は入力欄の後ろに配置する。
  3. ウ
    文字位置をそろえるために,単語の途中に空白を入れて調整する。
  4. エ
    利用者がどこを誤ったか分かるように,入力エラーがあった項目名を赤色の文字に変更した入力画面を再表示する。
解き方のヒントを見る

アクセシビリティ検討の視点

Webコンテンツを多様な利用者が扱う場面を想定し、情報の受け取り方や操作方法に偏りがないかを、利用の流れに沿って確認するための基本的な考え方を整理します。画面上の判断では、利用目的への到達しやすさを意識します。

この問題で問われていること

一つの実装や表現に決めつけず、利用者が情報を理解し、必要な操作を完了するまでの各段階で、つまずきや代替手段の有無を確認する視点に集中しましょう。判断では利用の連続性を見ます。

視点

アクセシビリティは、見た目だけでなく、情報の理解、操作、状態の把握、完了までの連続した体験として捉えます。特定の手段を正解とせず、異なる状況でも利用目的に到達できるかを考えます。

確認ポイント

  • 利用者が情報の意味を取り違えずに理解できるか
  • 入力や移動などの操作を無理なく最後まで進められるか
  • 途中の状態や結果を把握し、必要に応じてやり直せるか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

Webアクセシビリティでは、利用者の身体的な状況や使用する機器にかかわらず、情報を取得し操作できるように設計することが重要です。

正答の理由

キーボードだけでWebページを操作できるようにすることは、マウスを使えない利用者への配慮になる。Tabキーで操作対象を移動し、Enterキーなどで選択できる設計は、アクセシビリティ確保の基本的な考え方に合致する。

選択肢の比較

入力方法の説明は入力欄の前に置く方が理解しやすく、単語途中の空白は読み上げや検索などを妨げる可能性がある。また、誤りを赤色だけで示すと色を識別できない利用者に伝わらないため、文字による説明なども必要になる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。キーボードだけでも操作できるようにし、Tabキーでリンクなどの操作対象を移動し、Enterキーで選択できるようにすることは、マウスを使えない利用者にも操作の手段を提供する。アクセシビリティを確保するための適切な配慮である。

選択肢イ

これは不正解だよ。項目名の直後に入力欄を置く考え方自体は理解しやすさに関係するが、“(半角)”などの入力方法を入力欄の後ろに置くと、入力前に必要な情報を確認しにくい。入力方法は入力欄の前など、順序を考えて提示する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。単語の途中に空白を入れて文字位置を調整すると、画面上の見た目はそろっても、文章の読み上げや検索、文字の解釈に支障が出る可能性がある。文字位置の調整は、単語を分断しない方法で行う必要がある。

選択肢エ

これは不正解だよ。入力エラーの項目名を赤色に変えるだけでは、色を識別しにくい利用者に誤りが伝わらない。エラー箇所や内容は、文字による説明や記号など、色以外の情報も併用して示す必要がある。

学習のポイント

キーボード操作、情報提示の順序、空白による整形、色に依存しない通知を区別して学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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