AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 システム監査技術者 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

操作に不慣れな人も利用するシステムでは,間違ったデータが入力されることが想定される。誤入力が発生しても,プログラムやシステムを異常終了させずに,エラーメッセージを表示して次の操作を促すような設計を何というか。

選択肢

  1. ア
    フールプルーフ
  2. イ
    フェールセーフ
  3. ウ
    フェールソフト
  4. エ
    フォールトトレランス
解き方のヒントを見る

誤入力時の継続条件を整理

誤入力が起きた場面で、処理を止めるか、利用者へ再入力を促すか、記録して先へ進めるかを検討する際の一般的な観点を、利用者への影響と後続処理の安全性に注目して整理します。

この問題で問われていること

判断では、入力値そのものの扱いよりも、異常を検知した後に利用者、記録、後続処理へどのような影響が及ぶかを切り分け、システム全体の継続性と安全性を両立できるかを確認します。

視点

入力異常への対応を考えるときは、検知後の処理が利用者の操作や記録の整合性、後続処理の信頼性に与える影響を整理し、継続性と安全性の両面から比較します。

確認ポイント

  • 異常を検知した後、利用者が状況を理解して次の行動を選べるか確認する
  • 処理を続けた場合に、記録や後続処理の整合性へ影響が出ないか確認する
  • 処理を止めた場合に、業務全体の継続性や復旧のしやすさへ影響が出ないか確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

操作に不慣れな利用者による誤入力を想定し、エラーメッセージを表示して処理を継続できるようにする設計はフールプルーフです。ほかの用語は異常時の安全側動作や耐故障性を表します。

理由

問題文は、操作に不慣れな人の誤入力をあらかじめ想定し、誤入力が発生してもプログラムやシステムを異常終了させず、エラーメッセージで次の操作を促す設計を問うている。この考え方はフールプルーフに該当する。

比較

フェールセーフは故障時に安全側へ移行する考え方、フェールソフトは一部機能を縮退させて処理を継続する考え方、フォールトトレランスは故障が発生しても機能を維持する考え方です。本問の中心は故障ではなく利用者の誤入力への備えです。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。フールプルーフは、利用者が操作を誤ったり不適切なデータを入力したりすることを想定し、システムが異常終了しないようにする設計である。問題文のようにエラーメッセージを表示して、修正や再入力など次の操作を促す対応がこの概念に該当する。

選択肢イ

これは不正解だよ。フェールセーフは、機器やシステムに故障などの異常が起きたとき、被害が拡大しないよう安全側の状態へ移行させる考え方である。本問は故障時の安全確保ではなく、利用者の誤入力に対する設計を問うているため該当しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。フェールソフトは、システムの一部に故障が発生した場合に、その機能を停止または縮小しながら、全体としての処理を継続する考え方である。利用者の誤入力を検出してメッセージを表示する本問の設計目的とは異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。フォールトトレランスは、構成要素の故障を前提に、冗長化などによってシステムの機能やサービスを維持する考え方である。問題文のような利用者の誤入力への対応や再操作の促進を直接示す用語ではない。

学習のポイント

フールプルーフ、フェールセーフ、フェールソフト、フォールトトレランスの違いを、誤操作と故障への対応に分けて整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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