STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

マルウェアが,その実行ファイルをターゲットのコンピュータのファイルシステム上に生成せずに,メモリ上にだけ生成することによって,マルウェア対策ソフトが行うマルウェアのファイル解析と検知を難しくする攻撃はどれか。

選択肢

  1. ア
    OSコマンドインジェクション攻撃
  2. イ
    カミンスキー攻撃
  3. ウ
    クロスサイトスクリプティング攻撃
  4. エ
    ファイルレス攻撃
解き方のヒントを見る

目的と仕組みを切り分ける視点

各選択肢を読むときは、何を実現するための考え方かと、どの段階や対象に関係する説明かを分けて捉えましょう。用語の印象だけで判断せず、役割の対応を一つずつ確認することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、説明されている内容の「目的」と「実行や検知に関わる位置づけ」のどちらを述べているかに注目します。似た語でも役割が異なる可能性を意識し、文全体の主眼を読み取ってください。

視点

選択肢の表現を見たら、まずその記述が示す対象、目的、関係する段階を分けて整理します。そのうえで、同じ観点を説明しているか、別の観点を混ぜていないかを確認し、用語の連想だけで決めないようにします。

確認ポイント

  • 記述の主語が示す対象と、説明の目的が対応しているか
  • 説明が扱う段階や役割を、別の観点と混同していないか
  • 用語の印象ではなく、文全体の主眼に基づいて読めているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

実行ファイルをファイルシステム上に保存せず、メモリ上だけで生成・実行することで、従来のファイル検査を回避しやすくする攻撃はファイルレス攻撃です。

理由

ファイルレス攻撃は、マルウェアをディスク上の実行ファイルとして残さず、メモリ上で生成・実行する攻撃です。そのため、ファイルを対象とする解析や検知が難しくなりやすい。

比較

OSコマンドインジェクションやクロスサイトスクリプティングは主に入力経路や実行場所に関する攻撃、カミンスキー攻撃はDNSに関する攻撃です。設問の実行形態に対応するのはファイルレス攻撃です。

選択肢ア

これは不正解だよ。OSコマンドインジェクション攻撃は、入力値を介して対象システムにOSコマンドを実行させる攻撃であり、設問のように実行ファイルをファイルシステムへ置かず、メモリだけで生成する特徴そのものを表す分類ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。カミンスキー攻撃は、DNSの仕組みを悪用してキャッシュポイズニングを引き起こす攻撃として知られている。DNS応答や名前解決を狙う攻撃であり、マルウェアをメモリ上だけに生成してファイル解析を困難にする攻撃ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。クロスサイトスクリプティング攻撃は、Webページに悪意のあるスクリプトを埋め込み、利用者のブラウザで実行させる攻撃である。Web入力を悪用する点が中心で、設問にあるメモリだけでマルウェアを生成する特徴とは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ファイルレス攻撃は、マルウェアの実行ファイルをターゲットのファイルシステム上に残さず、メモリ上で生成・実行する攻撃である。ディスク上のファイルを調べる解析や検知を難しくできるため、設問の説明に一致する。

学習のポイント

攻撃名は侵入経路だけでなく、実行ファイルの保存場所や検知回避の仕組みからも分類する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針