STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア業務機能を整理し各部門の職務分担を決める。
- イ業務の実態を具体的かつ詳細に把握する。
- ウ現状の業務機能の問題点を抽出する。
- エ組織の活動と情報の関連を構造化して,企業のあるべき姿を示す。
解き方のヒントを見る
業務モデル化の目的を見極める視点
業務モデル化について考えるときは、作成物の細かな表現に引きずられず、組織や業務をどの範囲で捉え、計画上の判断にどう役立つ情報へ整理しようとしているかという目的に注目します。
この問題で問われていること
選択肢を比べる際は、モデル化によって何を明らかにし、計画や関係者間の認識合わせにどうつなげようとしているかという、目的と利用場面の対応だけを確認してください。
視点
業務モデル化を検討するときは、対象の切り取り方、表現の粒度、利用者、後続の判断とのつながりを分けて見ます。特に、設定された目的と利用場面が対応しているかを軸に整理します。
確認ポイント
- モデル化の目的と、整理する対象の範囲が対応しているか
- その情報を利用する場面や関係者が想定されているか
- 表現方法ではなく、計画上の判断とのつながりに注目できているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
情報システムの全体計画立案で業務をモデル化する目的は、組織の活動と情報の関係を構造化し、企業として目指すべき業務や情報システムの姿を明確にすることです。
理由
全体計画では、部門ごとの作業を個別に扱うのではなく、組織の活動とそこで利用される情報の関連を整理します。その結果、現状を踏まえた企業全体のあるべき姿を示せます。
比較
業務機能の整理、業務実態の詳細把握、現状問題の抽出は、分析や改善の過程で行われる活動です。これらはモデル化の一部の効果ではありますが、全体計画における主目的そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。業務機能を整理することはモデル化の過程で行われますが、各部門の職務分担を決めることは組織設計や職務設計に当たります。全体計画で業務をモデル化する主目的を直接表していません。
選択肢イ
これは不正解だよ。業務の実態を具体的かつ詳細に把握することは、現状調査や業務分析の目的です。全体計画で求められるのは、個々の作業を詳しく記録することだけでなく、組織活動と情報の関係を全体的に整理することです。
選択肢ウ
これは不正解だよ。現状の業務機能の問題点を抽出することは、業務改善や現状分析における目的です。問題点の発見だけでは、企業全体でどのような活動と情報の構造を目指すかを示す全体計画の目的にはなりません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。全体計画立案で業務をモデル化するのは、組織の活動と情報の関連を構造化し、業務と情報システムの全体像を明確にするためです。その結果、企業が目指すべきあるべき姿を示せます。
学習のポイント
業務モデル化は、細部の調査や問題点の発見だけでなく、企業全体のあるべき姿を描くために行います。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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