STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
令和3年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア管理ステーションから定期的にネットワーク機器のMIB(Management Information Base)情報を取得して,稼働監視や性能管理を行うためのネットワーク管理手法
- イデータ転送機能をもつネットワーク機器同士が経路情報を交換して,ネットワーク全体のデータ転送経路を決定する方式
- ウネットワーク制御機能とデータ転送機能を実装したソフトウェアを,仮想環境で利用するための技術
- エネットワーク制御機能とデータ転送機能を論理的に分離し,コントローラと呼ばれるソフトウェアで,データ転送機能をもつネットワーク機器の集中制御を可能とするアーキテクチャ
解き方のヒントを見る
役割分担を見極めるための視点
この問題では、ネットワークを構成する要素が担う責任の違いに注目し、設定や制御、通信処理などの観点を混同せず、説明が示す役割の範囲を順序立てて丁寧に整理して考えます。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、各要素がどの範囲の仕事を担当するものとして説明されているかに注目し、役割の境界と要素間の関係だけを基準に、落ち着いて丁寧に比較してください。
視点
技術を学ぶ際は、全体を複数の役割に分け、それぞれの責任範囲、連携する相手、扱う情報の種類を整理すると、説明の違いを落ち着いて確認できます。
確認ポイント
- 説明されている対象は、どの役割の範囲を示しているか。
- 設定・制御・処理などの観点が、同じ役割として混在していないか。
- 要素同士の関係を、責任の境界に沿って一貫して読めるか。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
SDNは、ネットワーク制御機能とデータ転送機能を論理的に分離し、コントローラによって転送機能を持つ機器を集中制御するアーキテクチャです。OpenFlowはその実現に用いられる主要なプロトコルです。
理由
正しい説明はエです。SDNでは、ネットワーク全体の制御を担うコントローラと、指示に従ってパケットを転送するネットワーク機器の役割を論理的に分離する。OpenFlowは、コントローラと転送機能を担う機器の間で制御情報を扱うためのプロトコルです。
比較
アはMIB情報を用いるネットワーク管理、イはネットワーク機器同士が経路情報を交換する従来型の経路制御、ウはネットワーク機能の仮想化に関する説明です。いずれもSDNの中心的な特徴である集中制御と制御・転送機能の分離を示していない。
選択肢ア
これは不正解だよ。MIBはネットワーク機器が持つ管理情報のデータベースであり、その情報を管理ステーションが取得して監視や性能管理を行う説明は、SNMPなどによるネットワーク管理に該当する。SDNの制御機能とデータ転送機能の分離を説明したものではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。ネットワーク機器同士が経路情報を交換し、ネットワーク全体の転送経路を決定するのは、ルーティングプロトコルなどによる分散型の経路制御の説明である。コントローラが機器を集中制御するSDNの特徴とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ネットワーク制御機能とデータ転送機能を実装したソフトウェアを仮想環境で利用するという説明は、ネットワーク機能仮想化に関する内容である。SDNが示す制御機能と転送機能の論理的分離や集中制御とは異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。SDNは、ネットワーク制御機能とデータ転送機能を論理的に分離し、コントローラと呼ばれるソフトウェアから転送機能を持つネットワーク機器を集中制御するアーキテクチャである。これはOpenFlowを用いるSDNの説明に合致する。
学習のポイント
SDNの基本構成と、SNMP、経路制御、仮想化との違いを区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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