STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

令和元年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問30

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プログラムの著作物について,著作権法上,適法である行為はどれか。

選択肢

  1. ア
    海賊版を複製したプログラムと事前に知りながら入手し,業務で使用した。
  2. イ
    業務処理用に購入したプログラムを複製し,社内教育用として各部門に配布した。
  3. ウ
    職務著作のプログラムを,作成した担当者が独断で複製し,他社に貸与した。
  4. エ
    処理速度を向上させるために,購入したプログラムを改変した。
解き方のヒントを見る

権利関係を整理する確認の順序

まず対象となる行為と関係者を整理し、その行為がどの権利や利用場面に関係するかを切り分けます。個別の結論ではなく、事実関係と判断要素の対応を確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの行為を全体で判断せず、誰が何をどのような目的で行うのかに注目し、権利との関係を順番に整理してから、条件の違いが判断にどう影響するかを確認します。

視点

行為者、対象、利用方法、目的などの事実を分けて捉え、それぞれが判断上どの要素に関係するかを対応づけて整理します。

確認ポイント

  • 行為者と対象となるものを区別できているか
  • 利用の方法や目的を事実として整理できているか
  • 各条件が判断に関係する箇所を対応づけられているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

購入したプログラムを利用目的に合わせて改変する行為は、プログラムを実際に使用するために必要な範囲として認められる。一方、海賊版の利用、無断複製・配布、権限のない貸与は適法とはいえない。

理由

購入したプログラムを処理速度向上のために改変する行為は、購入者がそのプログラムを利用するための改変として扱われ、設問の行為は適法です。

比較

海賊版の使用、購入品の複製配布、職務著作物の無断貸与は、それぞれ正規の利用許諾、複製・配布の権限、著作権者の意思を欠くため適法ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。海賊版を複製したプログラムだと事前に知りながら入手し、業務で使用する行為は、正規の権利処理がされていないことを認識した上で利用しているため、著作権法上適法な行為とはいえない。

選択肢イ

これは不正解だよ。業務処理用に購入したプログラムであっても、それを複製して社内教育用に各部門へ配布することまで当然に許されるわけではない。購入による利用権と、複製・配布の権限は区別して考える必要がある。

選択肢ウ

これは不正解だよ。職務著作のプログラムは、作成を担当した個人が自由に処分できるとは限らず、権利者の意思に従う必要がある。担当者が独断で複製し、他社に貸与する行為は適法とはいえない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。購入したプログラムを処理速度の向上という利用上の目的に合わせて改変する行為は、プログラムを使用するために認められる改変に当たるため、設問の行為は著作権法上適法である。

学習のポイント

プログラムの複製・配布・貸与・改変と、職務著作の権利帰属を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問30(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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