STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
令和元年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア1
- イ2
- ウ3
- エ4
解き方のヒントを見る
工程短縮を考える一つの視点
全体の期間を縮めるときは、作業を個別に眺めるだけでなく、前後関係によって全体の完了時期を左右する部分に注目します。各作業の関係を整理し、変更の影響範囲を落ち着いて確認しましょう。
この問題で問われていること
確認する観点は、ある作業や変更が全体の完了時期にどの程度影響するかです。作業単体の短さや目立ちやすさではなく、依存関係を踏まえた全体への影響に焦点を当てて考えます。
視点
作業の順序や並行関係を整理したうえで、期間の変更が後続作業や全体の完了時期へ波及するかを確認します。局所的な差だけで判断せず、つながりの中で影響を捉えることが大切です。
確認ポイント
- 変更対象が全体の完了時期に関係しているか
- 前後の作業との依存関係を確認したか
- 局所的な短縮と全体の短縮を区別したか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
アローダイアグラムの全体所要日数は、開始から終了までの最長経路で決まる。作業Dは10日から6日へ4日短縮されるが、短縮分のすべてが全体所要日数に反映されるわけではありません。結合点で別経路の到達を待つため、全体では3日短縮となる。
理由
短縮前は、AからC、D、Eを経由する経路で上側の結合点に到達する時刻が20日、E完了が25日となる。一方、A、C、Fの経路は22日で下側の結合点に到達するため、ダミー作業を含む結合点は25日で確定する。その後Hが6日かかるので、全体は31日です。
比較
Dを6日にすると上側の結合点への到達は16日、E完了は21日になる。しかし、Fの経路は22日で下側の結合点に到達するため、そこで1日待つだけとなり、Hの開始は22日、終了は28日になる。したがって31日−28日=3日短縮であり、正答はウです。
選択肢ア
これは不正解だよ。作業Dは10日から6日へ4日短縮されるが、全体の完了時刻はDだけで決まらない。短縮後はA、C、Fの経路が22日で結合点に到達し、Dを含む経路の21日より1日遅い。したがって全体は31日から28日となり、1日短縮という条件・単位には一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。短縮前の全体所要日数は、A、C、D、E、ダミー作業、Hを含む経路だけでなく、Fの経路との合流条件も考えて31日となる。Dを4日短縮した後は全体が28日なので、差は3日である。2日短縮とするには、結合点の待ち時間の変化を正しく反映できていない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。短縮前はDを含む経路によって結合点が25日で確定し、Hの6日を加えて全体は31日となる。Dを10日から6日にすると、その経路は4日短くなるが、Fの経路が22日で到達するため結合点は22日となる。Hを加えた短縮後は28日で、31日−28日=3日短縮である。
選択肢エ
これは不正解だよ。作業Dそのものは10日から6日へ4日短縮されるが、結合点ではFの経路が到達時刻を決めるため、短縮効果がそのまま4日すべて現れるわけではない。全体所要日数は短縮前31日、短縮後28日であり、差は3日である。4日短縮は作業Dの所要日数の差と全体日数の差を混同している。
学習のポイント
クリティカルパスと結合点の最早開始時刻を使い、作業短縮の効果を判断する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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