STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成30年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソフトウェアの機能量に着目して開発規模を見積もるファンクションポイント法で,調整前 FP を求めるために必要となる情報はどれか。

選択肢

  1. ア
    開発者数
  2. イ
    画面数
  3. ウ
    プログラムステップ数
  4. エ
    利用者数
解き方のヒントを見る

機能量見積りの整理視点確認

機能量を見積もるときは、対象の範囲、利用者との関わり、処理やデータの境界など、見積りの根拠となる情報を同じ基準で整理し、何を数える前提か、どこまでを対象に含めるかを確認することが重要です。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、個別の名称や用語の暗記ではなく、見積り対象を定義するために必要な情報が、範囲・関係者・処理・データのどの観点に対応しているかを一つずつ照合することに集中してください。

視点

見積りでは、対象を構成する要素を同じ粒度で捉え、情報の役割や境界を整理してから、数える対象と前提条件の関係を確認します。

確認ポイント

  • 対象範囲の境界が明確か
  • 情報の役割と粒度がそろっているか
  • 見積りの前提と除外範囲を区別できているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

調整前ファンクションポイントは、ソフトウェアの機能量を基に算出するため、画面など利用者に提供される機能単位の数が必要です。開発者数や利用者数、プログラムステップ数は直接の算出情報ではありません。

理由

ファンクションポイント法では、外部入力、外部出力、外部照会、内部論理ファイル、外部インタフェースファイルなどの機能を数え、複雑度に応じた重み付けを行います。画面数は、画面が提供する機能を把握するための情報として利用できます。

比較

開発者数や利用者数は人的規模や利用規模を示す情報であり、プログラムステップ数は実装量を示す情報です。これらは機能そのものの量を数える調整前FPの直接的な基礎情報ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。開発者数は、開発に何人関わるかという人的な規模を表す情報です。ファンクションポイント法の調整前FPは、開発体制の人数ではなく、ソフトウェアが利用者に提供する機能の種類や量を数えて求めるため、開発者数は直接の算出情報にはなりません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。画面数は、利用者に提供する入出力や照会などの機能量を把握する手掛かりになります。調整前FPは、外部入力・外部出力・外部照会などの機能を数えて算出するため、機能を表す情報である画面数が必要な情報に該当します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。プログラムステップ数は、どれだけのソースコードを作成したかという実装量を表します。ファンクションポイント法は、使用する言語や実装方法に左右されにくい機能量を評価する方法なので、調整前FPを求める直接の情報としては扱いません。

選択肢エ

これは不正解だよ。利用者数は、システムを使う人数や利用規模を表す情報です。調整前FPは利用者の人数ではなく、システムが提供する入力、出力、照会などの機能量を基に算出するため、利用者数だけでは機能量を求められません。

学習のポイント

調整前FPは実装量ではなく、提供機能の種類と数で評価する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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