STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア設定された選定基準に従って,自動的に購入業者を選定していること
- イ適正在庫高であることを,責任者が承認していること
- ウ適正在庫量を維持するための発注点に達したときに,自動的に発注していること
- エ入庫及び出庫記録に対して,自動的に連番を付与していること
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在庫データの網羅性を確かめる視点
在庫に関する記録が、確認対象の範囲をどの程度カバーしているかを考える際は、対象範囲と記録の対応関係を整理し、抜けや重複が生じる可能性を点検します。
この問題で問われていること
この問題では、網羅性を判断するために、確認対象をどのように定義し、どの資料や記録を照合すれば見落としの可能性を評価できるかという観点に絞って考えます。
視点
網羅性の検討では、まず対象となる単位・期間・状態を明確にし、それらが記録上で追跡可能かを確認します。記録の作成元、更新時点、照合の粒度を整理すると、確認範囲の偏りに気づきやすくなります。
確認ポイント
- 確認対象の範囲と区切り方が明確になっているか
- 記録の作成元と更新時点を追跡できるか
- 未記録や重複が起こり得る箇所を点検したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
在庫データの網羅性は、入庫や出庫など記録対象となる取引が漏れなく記録されているかを確認する観点です。入出庫記録への自動連番付与は、欠番の有無を確認しやすくし、記録の抜けを検出する手掛かりになります。
理由
入庫及び出庫記録に自動的な連番を付与すると、番号の欠落を確認できるため、記録対象となる取引が漏れなく登録されているかを監査しやすくなります。これは在庫データの網羅性を確認するチェックポイントです。
比較
購入業者の選定や発注の自動化は業務処理の適切性、責任者の承認は統制や承認手続の確認に関係します。これらは重要な管理項目ですが、記録の抜け漏れを直接確認する観点ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。設定された選定基準に従って購入業者を自動的に選定することは、購買処理が定められた基準どおりに実行されているかを確認する統制です。入庫や出庫などの在庫取引が漏れなく記録されているかという、データの網羅性を直接確認する項目ではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。適正在庫高であることを責任者が承認していることは、在庫水準の妥当性や承認手続の確認に関する項目です。記録対象となる入庫・出庫取引が全て登録されているか、欠落がないかを確認する網羅性のチェックポイントとは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。適正在庫量を維持するための発注点に達したときに自動発注することは、在庫補充の処理が条件に応じて実行されるかを確認するものです。発注機能の自動化は、入庫及び出庫記録の欠落を直接検出する仕組みではありません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。入庫及び出庫記録に自動的に連番を付与すると、番号の欠番を調べることで、記録されるべき取引が途中で抜けていないかを確認できます。取引記録の連続性と追跡可能性を確保し、在庫データの網羅性を監査するのに適切です。
学習のポイント
網羅性・正確性・承認・自動処理の監査観点を区別して考える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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