STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア95.7
- イ97.6
- ウ98.3
- エ99.0
解き方のヒントを見る
可用性を考える一つの視点
稼働時間と停止時間を扱うときは、まず対象期間と「利用できる」とみなす条件をそろえ、停止要因の分類や重複の有無を確認してから、全体の関係を整理しましょう。数値を急いで計算せず、単位と期間の対応も見直します。
この問題で問われていること
この問題では、可用性を求める前に、稼働と停止をどの時間範囲で比較しているか、また停止要因が同じ時間を重ねて数えていないかという、時間の対応関係に注目してください。そこだけを確認します。
視点
可用性の検討では、対象サービスの観測期間、稼働として扱う状態、停止として扱う状態を同じ基準で整理することが重要です。原因ごとの記録を扱う場合は、期間の重なりや分類の境界にも注意します。
確認ポイント
- 対象期間の始点と終点がそろっているか
- 稼働・停止の判定基準が一貫しているか
- 停止要因の時間が重複して数えられていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
毎日のサービス提供時間は14時間で、30日間では420時間となる。そのうち提供時間内の停止は7時間だけなので、可用性は413時間を420時間で割って求める。修復時間とメンテナンス時間はいずれも提供時間外であり、可用性を低下させる停止時間には含めない。
理由
1日のサービス提供時間は20時−6時で14時間、1か月の提供予定時間は14時間×30日=420時間です。提供時間内の停止は7時間なので、稼働できた時間は420時間−7時間=413時間となる。したがって、可用性は413時間÷420時間×100=98.333…%であり、小数第2位を四捨五入すると98.3%となる。
比較
サービス提供時間外の修復時間3時間は、障害対応であっても提供予定時間外なので可用性の停止時間には加えない。また、サービス提供時間外のメンテナンス8時間も計画保守であり、今回の分母420時間には含めない。対象時間を誤って24時間や時間外作業込みで計算すると、設問の可用性とは異なる値になる。
選択肢ア
これは不正解だよ。95.7%は、サービス提供時間内の停止7時間に加えて、時間外の修復3時間やメンテナンス時間を含めるなど、可用性の対象時間を誤って広げた場合に近い値である。設問では1日14時間、30日間の420時間を基準にし、提供時間内の停止だけを差し引く。
選択肢イ
これは不正解だよ。97.6%は、分母をサービス提供時間の420時間としながら、提供時間内の停止7時間以外の時間まで停止として扱うなど、条件の適用を誤った値である。時間外の修復3時間とメンテナンス8時間は、今回の可用性計算の停止時間には含めない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。1日のサービス提供時間は14時間、30日間の提供予定時間は420時間である。提供時間内の停止は7時間なので、可用性は(420時間−7時間)÷420時間×100=98.333…%となる。小数第2位を四捨五入すると98.3%であり、時間外の修復とメンテナンスは計算対象外である。
選択肢エ
これは不正解だよ。99.0%は、提供時間内の停止7時間を正しく差し引かず、停止時間を過少に扱った場合に生じる値である。可用性の分母は14時間×30日=420時間であり、提供時間内に7時間停止しているため、稼働時間は413時間となる。時間外作業を除いても、98.3%になる。
学習のポイント
可用性では、サービス提供時間内の停止と、提供時間外の作業を区別して計算する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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