STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

四つのアルファベットa~dから成るテキストがあり,各アルファベットは2ビットの固定長2進符号で符号化されている。このテキストにおける各アルファベットの出現確率を調べたところ,表のとおりであった。各アルファベットの符号を表のような可変長2進符号に変換する場合,符号化されたテキストの,変換前に対する変換後のビット列の長さの比は,およそ幾つか。
アルファベットa~dの出現確率と可変長2進符号を示す表。
アルファベットa~dの出現確率と可変長2進符号を示す表。

選択肢

  1. ア
    0.75
  2. イ
    0.85
  3. ウ
    0.90
  4. エ
    0.95
解き方のヒントを見る

確率と効率を結び付ける視点

出現しやすさの偏りと、表現に必要な負担を同じ基準で見比べ、前提となる確率の扱いが評価結果にどう影響するかを順に確かめ、数値の大小だけで判断しないようにしましょう。

この問題で問われていること

一つの方式名や選択肢の印象ではなく、与えられた出現傾向を前提にしたとき、効率を判断する尺度、比較対象、前提条件の三つが整合しているかだけに注目してください。慎重に。

視点

確率の分布を読み取り、頻度の違いを表現の負担と結び付けて考えます。そのうえで、効率を測る対象・単位・前提条件をそろえ、比較が同じ基準で行われているかを確認します。

確認ポイント

  • 確率の前提が一貫しているか
  • 効率の評価対象と単位がそろっているか
  • 比較している条件に余計な違いがないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

可変長符号の平均長は、出現確率を重みとした加重平均で求められます。表の条件では平均1.9ビットとなり、固定長2ビットとの比は1.9÷2=0.95です。

理由

可変長符号の平均長は、aからdについて、出現確率と符号長を掛け合わせて合計します。式は、0.40×1ビット+0.30×2ビット+0.20×3ビット+0.10×3ビット=1.90ビット/文字です。変換前は2ビット/文字なので、長さの比は1.90ビット/文字÷2ビット/文字=0.95となります。

比較

符号長の短いaが高い確率で現れる一方、cとdは3ビットですが、全体では固定長2ビットより平均が少し短くなります。したがって、単純に符号の種類数や最短符号だけで判断せず、出現確率を反映した平均値を使う必要があります。

選択肢ア

これは不正解だよ。0.75は、変換後の平均が固定長2ビットの0.75倍、つまり1.50ビット/文字である場合の比です。しかし表の符号長と出現確率から得られる平均は1.90ビット/文字であり、この値とは一致しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。0.85は、変換後の平均を1.70ビット/文字とした場合に対応します。実際には、1ビット、2ビット、3ビットの符号を出現確率40%、30%、20%、10%で加重すると1.90ビット/文字となるため、条件との相違があります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。0.90なら変換後の平均は2ビット/文字×0.90=1.80ビット/文字です。しかし表の条件で計算した平均符号長は1.90ビット/文字なので、固定長2ビットに対する比はこの値より大きくなります。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。平均符号長は0.40×1ビット+0.30×2ビット+0.20×3ビット+0.10×3ビット=1.90ビット/文字です。変換前の2ビット/文字との比は1.90÷2=0.95となり、表の出現確率と符号長に整合します。

学習のポイント

出現確率を用いた平均符号長と、固定長符号との比率計算を学びます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針