STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成28年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問27
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア自社の強みと弱み,市場における機会と脅威を,分類ごとに列挙して,事業戦略における企業の環境分析を行う。
- イ製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
- ウ製品の市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
- エ製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。
解き方のヒントを見る
成長戦略を整理する視点
成長戦略を考えるときは、対象となる事業や市場の関係を整理し、各選択肢がどの観点の組合せを示しているかを落ち着いて確認しましょう。さらに、言葉の印象ではなく、前提と変化の関係に注目してください。
この問題で問われていること
確認の中心は、現在の前提から見て何を変化させようとしているのかという一点です。対象と方向性を分けて読み、表現の細部に引きずられず、同じ基準で各選択肢を比べましょう。
視点
選択肢を読む際は、分析の軸を抽象化し、対象・変化の方向・前提条件がどのように組み合わされているかを比較します。固有名詞や印象ではなく、要素同士の関係整理を優先してください。
確認ポイント
- 対象として扱っている要素は何か。
- 変化させようとしている方向はどこか。
- 複数の観点が混同されていないか。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場をそれぞれ既存か新規かという観点で捉え、事業拡大の方向を四つに整理する手法です。市場浸透、製品開発、市場開拓、多角化を比較検討する。
理由
成長マトリクスは、製品と市場の二つの視点から、既存・新規の組合せを整理する。その結果、既存製品・既存市場を深耕する市場浸透、新製品を既存市場へ投入する製品開発、既存製品を新市場へ展開する市場開拓、新製品を新市場へ展開する多角化という四方向を検討できる。
比較
アは強み・弱み・機会・脅威を分析するSWOT分析、ウは市場成長率と相対的市場占有率で事業を評価するPPM、エは製品の導入から衰退までの段階に応じた施策を考える製品ライフサイクルの説明です。したがって、設問に合うのはイです。
選択肢ア
これは不正解だよ。自社の強みと弱み、外部環境における機会と脅威を整理して企業環境を分析する方法は、SWOT分析の説明である。アンゾフの成長マトリクスは、内部環境と外部環境を列挙するのではなく、製品と市場の組合せから事業拡大の方向を検討する。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を既存・新規の視点で組み合わせ、事業拡大の方向を市場浸透、製品開発、市場開拓、多角化に分類して検討する。したがって、成長マトリクスの目的と分類を正しく説明している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。製品の市場占有率と市場成長率を基準に事業を評価し、経営資源の配分を考える方法は、PPMの説明である。アンゾフの成長マトリクスは、市場占有率や市場成長率ではなく、製品と市場の組合せを基準に成長方向を検討する。
選択肢エ
これは不正解だよ。製品の導入期、成長期、成熟期、衰退期という時間的な段階に応じて施策を計画するのは、製品ライフサイクルに基づく説明である。アンゾフの成長マトリクスは、製品の生命周期ではなく、製品と市場の新旧の組合せを扱う。
学習のポイント
アンゾフの成長マトリクスと、SWOT分析・PPM・製品ライフサイクルの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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