STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成27年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

販売管理システムにおいて,起票された受注伝票が漏れなく,重複することなく入力されていることを確かめる監査手続のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し,承認の記録を確かめる。
  2. イ
    受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか,テストデータ法で確かめる。
  3. ウ
    プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか,プルーフリスト又は受注伝票上の照合印を確かめる。
  4. エ
    並行シミュレーション法を用いて,受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる。
解き方のヒントを見る

受注入力監査の確認視点整理

受注データ入力を監査する際は、処理の目的と業務上の責任範囲を踏まえ、記録の信頼性をどの観点で確かめるかに注目します。業務の流れと確認の根拠を対応させて考えることが大切です。

この問題で問われていること

選択肢を読むときは、入力された情報そのものだけでなく、誰がどの根拠に基づいて確認し、後から経緯を追跡できる状態になっているかという監査上の視点を一つに絞って比べます。

視点

受注入力の監査では、業務の流れの中で記録がどのように作成・確認・追跡されるかを整理し、統制の目的と確認対象の対応関係を考えます。

確認ポイント

  • 入力記録の信頼性を確かめる観点が含まれているか
  • 確認の根拠と担当範囲が整理されているか
  • 後から経緯を追跡できる確認方法か
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

起票された受注伝票の入力漏れや重複を確認するには、受注伝票と入力結果を示す記録を照合し、対応する確認の痕跡を確かめる手続が適切です。

理由

完全性と一意性を確かめるには、起票された個々の受注伝票が入力結果に反映され、同じ伝票が重複して扱われていないことを、相互に対応づけて確認できる記録で検証する。

比較

例外取引の承認確認は承認統制、論理・フォーマットチェックのテストは入力時の妥当性、並行シミュレーションはプログラム論理の検証です。いずれも設問の完全性・重複防止の確認とは目的が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し,承認の記録を確かめる手続は、例外取引が適切に承認されたかを確認するものである。起票された受注伝票の入力漏れや重複を直接確認する手続ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているかをテストデータ法で確かめる手続は、入力値の妥当性や形式上の誤りを検証するものである。伝票の漏れや重複の確認とは目的が異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリスト又は受注伝票上の照合印を確かめる手続は、元の受注伝票と入力結果を対応づけて確認した証跡を調べるものである。したがって、入力漏れや重複の確認に適している。

選択肢エ

これは不正解だよ。並行シミュレーション法を用いて受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる手続は、監査人の用意した処理結果と比較してプログラムの論理を検証するものである。伝票の入力漏れや重複を確認する直接的な手続ではない。

学習のポイント

監査目的と、利用する証拠資料・検証技法の対応を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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