STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成27年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア最終的には,開発されたシステムの物理ファイルとなる。
- イデータストア自体が,データを作成したり変更したりすることがある。
- ウデータストアに入ったデータが出て行くときは,データフロー以外のものを通ることがある。
- エ他のデータストアと直接にデータフローで結ばれることはなく,処理が介在する。
解き方のヒントを見る
データの保管場所を見極める視点
DFD上の要素を判断するときは、データがどこに置かれ、どの処理や外部要素との間で受け渡されるかを整理し、記号の役割と情報の流れを分けて順序立てて丁寧に考えます。
この問題で問われていること
この問題では、データを表す要素が図全体の中でどのような位置づけになっているかだけに注目してください。周囲とのつながりを一つのまとまりとして読み、名称の印象だけで判断しないようにします。
視点
DFDの記号を読むときは、個々の名称を単独で覚えるのではなく、要素同士の関係を同じ基準で整理し、役割の違いがどこに表れているかを確認します。
確認ポイント
- 図中で情報に関係する要素の位置を確認する。
- 周囲の要素とのつながり方を同じ基準で比較する。
- 名称の印象だけで役割を決めていないか点検する。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
DFDのデータストアは、データを保持するための論理的な保管場所であり、処理を実行する主体ではありません。データストア間を直接データフローで接続せず、処理を介在させてデータを受け渡す点が適切な性質です。
理由
DFDでは、データストアはデータを蓄積・保持する場所を示します。データの作成、変更、変換などは処理が行うため、データストア自体が処理主体になるとは考えない。また、データストアに対するデータの入出力はデータフローで表現する。
比較
データストア同士を直接データフローで結ぶと、どの処理によってデータが読み出され、変更または受け渡しされるのかが表現できない。そのため、データストア間のデータの移動には処理を介在させる。
選択肢ア
これは不正解だよ。DFDのデータストアは、論理的にデータを保持する場所を表す要素であり、実装時に物理ファイルになる場合があっても、それがデータストアの性質そのものではない。データベースなど別の実装形態も考えられるため、常に物理ファイルになるとする説明は適切ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。データストアはデータを蓄積・保持する場所を示すもので、データを作成したり変更したりする処理を自ら実行する要素ではない。作成、更新、変換などの操作は、DFD上で処理として表現されるため、データストア自体が処理主体になるという説明は誤りである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。DFDでは、データストアにデータが入る場合も、そこからデータが出て行く場合も、データの受渡しはデータフローで表現する。データフロー以外のものを通ることがあるという説明は、DFDにおけるデータの流れの表し方と一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。データストアはデータを保持する場所であり、データストア同士を直接データフローで結ぶのではなく、処理を介在させてデータを受け渡す。処理による読み出し、変換、更新などを明示できるため、DFDにおけるデータストアの適切な性質を示している。
学習のポイント
データストアと処理の役割分担、およびデータフローの接続規則を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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