STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成25年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって,セキュリティを向上させることができる。
- イシステム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって,処理の標準化を行うことができる。
- ウデータベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって,処理性能(スループット)を向上させることができる。
- エ複数のSQL文から成る手続を1回の呼出しで実行できるので,クライアントとサーバの間の通信回数を減らすことができる。
解き方のヒントを見る
役割を整理するための着眼点
クライアントとサーバの分担を手掛かりに、処理をどこへ置くと管理や再利用に関わるのかを整理し、各選択肢が示す役割の範囲と、説明の対象が一致しているかを丁寧に照合しましょう。
この問題で問われていること
一つの役割に絞り、処理の実行場所・呼び出し方・利用者側との関係を切り分けて考え、説明が対象の仕組みに対応しているかを、用語の意味と文脈の両面から確認しましょう。
視点
クライアントサーバ間の役割分担を軸に、処理の配置、共有される範囲、変更時の影響という観点を順に整理すると、用語の説明を比較しやすくなります。
確認ポイント
- 処理を担う側と、要求や結果を扱う側を区別して確認する
- 同じ処理を複数の利用箇所で扱う場合の管理面に注目する
- 説明が役割そのものか、周辺の通信や画面操作の話かを見分ける
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ストアドプロシージャは、複数のSQL文をサーバ側でまとめて実行でき、通信回数の削減や処理の標準化、アクセス制御に役立つ。一方、細かい単位への分割が常にスループット向上につながるわけではありません。
理由
誤っているのはウです。データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化すると、呼出し回数や処理間の受渡しが増える場合があり、それだけで処理性能(スループット)が向上するとはいえない。性能は処理内容や呼出し方法などを含めて評価する必要がある。
比較
ストアドプロシージャには、機密データへの処理を特定の呼出しに限定すること、共通処理を保存して標準化すること、複数のSQL文をまとめて実行して通信回数を減らすことなどの利点がある。これらに対し、細分化そのものを性能向上の理由とする説明は不適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。機密性の高いデータに対する処理を、利用可能な特定のプロシージャ呼出しに限定すれば、クライアントが任意のSQL操作を直接行う範囲を抑えられる。アクセス経路を制御しやすくなるため、セキュリティ向上につながるという説明は適切である。
選択肢イ
これは不正解だよ。システム全体で共通する処理をストアドプロシージャとしてデータベース側に保存すると、各クライアントが個別に処理を実装する必要が減る。同じ手順を共有できるため、処理内容の統一や標準化を行えるという説明は適切である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化しただけでは、呼出し回数や通信、処理の切替えが増える可能性がある。したがって、細かく分割することによって必ずスループットが向上するという説明は誤りである。
選択肢エ
これは不正解だよ。複数のSQL文から構成される手続をデータベース側に保存しておけば、クライアントは一度の呼出しで一連の処理を依頼できる。SQL文ごとに通信する必要がなくなるため、クライアントとサーバ間の通信回数を減らせるという説明は適切である。
学習のポイント
ストアドプロシージャの利点と、処理粒度による性能上の注意点を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針