STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成24年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

BPOを説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    企業内の業務全体を対象として,業務プロセスを抜本的に見直すことによって,品質・コスト・スピードを改善し,競争優位性を確保すること
  2. イ
    災害や事故で被害を受けても,重要事業を中断させない,又は可能な限り中断期間を短くする仕組みを構築すること
  3. ウ
    社内業務のうちコアビジネス以外の業務の一部又は全部を,情報システムと併せて外部に委託することによって,経営資源をコアビジネスに集中させること
  4. エ
    プロジェクトを,戦略との適合性や費用対効果,リスクといった観点から評価を行い,情報化投資のバランスを管理し,最適化を図ること
解き方のヒントを見る

略語は元の語に戻して考える

経営用語の略語は、アルファベットの並びだけで覚えると似たもの同士を取り違えやすくなります。元の英単語に展開し、その取組みが何を対象にし、何を良くしようとしているのかという一点から内容を確かめる姿勢が役立ちます。

この問題で問われていること

この問題で意識したい観点は、略語を構成する各単語の意味です。単語ごとの意味をつなげると、その取組みの対象範囲や狙いが見えてきます。記憶のあいまいな語感や見た目の似た略語に頼らず、語の成り立ちから内容を照らし合わせてください。

視点

経営や業務運営の分野では、英語の頭文字を並べた略語が多く使われます。略語は元の語句を短くしたものなので、各文字が表す単語を思い出し、その単語が示す対象(何を扱うか)と目的(何を改善・実現するか)を言葉で説明できれば、取組みの中身を推測する手掛かりになります。頭文字の一部が共通する略語同士でも、残りの単語が違えば対象や目的は変わるため、一文字ずつ意味を確かめる習慣が区別の助けになります。

確認ポイント

  • 略語の各文字が、元のどの英単語に対応しているかを思い出せるか
  • 展開した単語から、その取組みが扱う対象と目指す目的を自分の言葉で説明できるか
  • 頭文字の一部が似ている別の略語と、残りの単語の意味の違いまで確かめたか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

BPO(Business Process Outsourcing)は、コアビジネス以外の業務の一部又は全部を、情報システムと併せて外部に委託し、経営資源をコアビジネスに集中させる手法です。そのため正解はウです。

理由

BPOはBusiness Process Outsourcingの略で、業務プロセスを外部に委託(アウトソーシング)することです。人事、経理、コールセンターなどのノンコア業務を、それを支える情報システムごと専門事業者に任せることで、自社の人材や資金をコアビジネスに集中させます。これはウの説明と一致します。

比較

アは業務プロセスを抜本的に再設計するBPR(Business Process Reengineering)、イは災害や事故が起きても重要事業を継続させるBCP(事業継続計画)、エは情報化投資を評価して最適な配分を図るITポートフォリオの説明です。いずれも外部委託を中心とした手法ではないため、BPOには当たりません。

選択肢ア

これは不正解だよ。業務全体を対象に業務プロセスを抜本的に見直し、品質・コスト・スピードを改善して競争優位性を確保する取組みは、BPR(Business Process Reengineering)の説明だよ。業務を外部に委託するのではなく、自社のプロセスそのものを再設計する点がBPOとの違いだね。

選択肢イ

これは不正解だよ。災害や事故で被害を受けても重要事業を中断させない、又は中断期間を可能な限り短くする仕組みの構築は、BCP(事業継続計画)やBCM(事業継続管理)の説明だよ。目的は事業を継続させることで、ノンコア業務を外部に委託するBPOとは別の考え方だね。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。BPO(Business Process Outsourcing)は、コアビジネス以外の業務の一部又は全部を、情報システムと併せて外部の専門事業者に委託する形態だよ。委託によって自社の人材や資金などの経営資源をコアビジネスに集中させるのが狙いで、設問の説明と一致するね。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクトを戦略との適合性、費用対効果、リスクといった観点で評価し、情報化投資のバランスを管理して最適化を図るのは、ITポートフォリオ(マネジメント)の説明だよ。投資配分を管理する手法であり、業務を外部に委託するBPOとは異なるね。

学習のポイント

BPO・BPR・BCP・ITポートフォリオという似た経営用語を、目的と手段で区別できるようにすること。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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