STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アIMAP4
- イPOP3
- ウSMTP
- エS/MIME
解き方のヒントを見る
メール保護の適用範囲を考える
電子メールの機密性を考えるときは、用語の知名度だけで判断せず、誰と誰の間の通信を、どの区間で、どの時点まで保護したいのかという観点に絞って整理すると、各説明の意味を比較しやすくなります。
この問題で問われていること
選択肢を読む際は、保護の対象が送信側から受信側までの通信全体なのか、途中の区間や保存中のデータなのかを切り分け、説明が示す保護範囲と利用場面の対応だけを確認してください。
視点
技術名の暗記だけに頼らず、守りたい情報がどこに存在し、誰の管理下を通過するのかを整理します。保護の目的と対象範囲を対応づけると、説明の読み違いを減らせます。
確認ポイント
- 保護したい情報が通信中・保管中のどちらにあるかを整理する
- 関係する主体と保護区間の対応を確認する
- 説明の目的と適用範囲が一致しているかを読み取る
正解と解説を見る
正解
エ
解説
電子メールの内容の機密性を高めるプロトコルはS/MIMEです。S/MIMEはメールメッセージの暗号化や電子署名に用いられ、内容の秘匿性や送信者の確認に役立つ。
理由
S/MIMEは電子メールのメッセージ本文を暗号化したり、電子署名を付けたりするための規格です。したがって、第三者による内容の盗み見を防ぎ、メールの機密性を高める目的に合致する。
比較
IMAP4とPOP3は主にメールサーバからの受信・管理、SMTPはメールの送信・配送に用いるプロトコルであり、メール本文そのものの機密性を高めることが主目的ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。IMAP4はメールサーバ上のメッセージを参照・管理するための受信系プロトコルであり、メール本文を暗号化して内容の機密性を高める仕組みではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。POP3はメールサーバから利用者の端末へメッセージを取り出すための受信プロトコルである。メールの取得を扱うもので、本文の暗号化による機密性保護が主目的ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。SMTPはメールを送信者からメールサーバへ、またはサーバ間で配送するためのプロトコルである。メッセージの送信経路を扱うが、本文自体を暗号化して保護するプロトコルではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。S/MIMEは電子メールの内容を暗号化して第三者から読まれにくくするとともに、電子署名によって送信者の確認や改ざん検知も行える。したがって、メール内容の機密性を高める目的に適している。
学習のポイント
メール関連プロトコルの役割と、内容保護のための暗号化を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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