STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ヤコブ・ニールセンのユーザインタフェースに関する10か条のヒューリスティックスの一つである“システム状態の視認性”に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    異なる画面間でも,操作は類似の手順で実行できる。
  2. イ
    実行中に処理の進捗度を表示する。
  3. ウ
    入力フォームの必須項目に印を付けて目立たせる。
  4. エ
    表示する文字の大きさや色が適切で,効果的に画像も使用する。
解き方のヒントを見る

ヒューリスティックの観点整理

各選択肢を個別の印象で判断せず、画面や操作について何を評価しようとしている記述なのかを読み取り、同じ観点に属する内容かどうかを整理して、一つずつ丁寧に考えましょう。

この問題で問われていること

選択肢の表現に引きずられず、記述が利用者の体験のどの側面を評価対象としているかという一点に注目し、問題文の問いが求める観点との対応を確認し、その関係を優先して見ます。

視点

画面上の要素や操作の説明を読んだら、細かな用語の暗記よりも、その記述が最終的にどの対象を評価しようとしているかを一つの軸で捉えます。判断は表現の似ているかではなく、問いが置く評価の軸との関係を整理して行いましょう。

確認ポイント

  • 記述が評価対象としている範囲を確認する
  • 問いが求める評価の軸を読み取る
  • 表現ではなく評価対象との対応を見る
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正答はイ。システム状態の視認性は、処理中であることや処理の進行状況などを利用者に伝え、画面が反応しないと誤解させないための原則です。

理由

処理の進捗度を表示すると、利用者はシステムが処理を続けていることや、完了までの状況を把握できる。これはシステムの現在状態を利用者に知らせるため、該当する。

比較

他の選択肢は、操作手順の一貫性、入力項目の案内、文字や画像の見やすさに関する説明であり、システムの状態を伝える原則とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。異なる画面でも操作手順を似せることは、利用者が既に身に付けた知識を別の場面へ適用しやすくする一貫性や標準への適合に関する説明であり、システムが現在どの状態かを知らせる視認性そのものではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。実行中の処理について進捗度を表示すれば、利用者は処理が継続していることや完了までの状況を把握できる。システム内部の状態を利用者に知らせ、応答がないと誤解させない点が、システム状態の視認性に該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。入力フォームの必須項目に印を付けて目立たせることは、利用者が入力すべき項目を理解し、入力漏れを防ぐための案内である。入力支援やエラー防止には関係するが、処理中のシステム状態を知らせる説明ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。文字の大きさや色を適切にし、画像を効果的に使うことは、情報を読み取りやすくする視認性や表示デザインに関する説明である。画面の見やすさは高めるが、システムの処理状態を利用者へ伝える原則とは異なる。

学習のポイント

一貫性、入力支援、表示の見やすさとの違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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