STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

容量が a Mバイトでアクセス時間が x ナノ秒のキャッシュメモリ,容量が b Mバイトでアクセス時間が y ナノ秒の主記憶をもつシステムにおいて,CPU からみた,主記憶とキャッシュメモリを合わせた平均アクセス時間を表す式はどれか。ここで,読み込みたいデータがキャッシュメモリに存在しない確率を r とし,キャッシュメモリ管理に関するオーバヘッドは無視できるものとする。
公式問題冊子の問4(図や選択肢を含む)
公式問題冊子の問4(図や選択肢を含む)

選択肢

  1. ア
    \(\frac{(1-r)\cdot a}{a+b}\cdot x+\frac{r\cdot b}{a+b}\cdot y\)
  2. イ
    \((1-r)\cdot x+r\cdot y\)
  3. ウ
    \(\frac{r\cdot a}{a+b}\cdot x+\frac{(1-r)\cdot b}{a+b}\cdot y\)
  4. エ
    \(r\cdot x+(1-r)\cdot y\)
解き方のヒントを見る

キャッシュメモリと記憶階層

ヒット・ミスの用語、確率の読み方、アクセス時間の計測区間を整理する。

この問題で問われていること

記憶階層のタイミング図を調べ、CPUの要求からデータの受取りまでを追うには、どの情報を確認すればよいか。

キャッシュメモリと記憶階層

記憶階層のタイミング図を調べ、CPUの要求からデータの受取りまでを追うには、どの情報を確認すればよいか。

確認ポイント

  • キャッシュヒットとキャッシュミスはどう区別されるか調べ、問題文の確率 r がどちらに対応するか確認できるか。
  • アクセス時間の計測開始点と終了点をタイミング図で調べ、CPU・キャッシュメモリ・主記憶の動作を区別できるか。
  • Mバイトとナノ秒はそれぞれ何を測る単位か調べ、a・b・x・yを量の種類ごとに分類できるか。 メモリアクセスにおけるオーバヘッドの例を調べ、データの読出しと管理処理を区別できるか。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

添付の公式解答表では,問4の正解は「イ」です。平均アクセス時間は,各場合のアクセス時間を,その場合が起こる確率で重み付けして求める。キャッシュにデータが存在する確率は 1−r,存在しない確率は r なので,問題の条件では平均アクセス時間は (1−r)·x+r·y ナノ秒となる。容量 a,b は,確率 r が既に与えられているこの計算には用いない。

添付の公式解答表では,問4の正解は「イ」です。平均アクセス時間は,各場合のアクセス時間を,その場合が起こる確率で重み付けして求める。キャッシュにデータが存在する確率は 1−r,存在しない確率は r なので,問題の条件では平均アクセス時間は (1−r)·x+r·y ナノ秒となる。容量 a,b は,確率 r が既に与えられているこの計算には用いない。

選択肢ア

誤り。アクセス時間の重みとして,アクセスの確率に加えて容量比まで掛けている。キャッシュに存在しない確率 r が与えられているので,容量比で重みを調整する必要はない。

選択肢イ(正解)

正しい。キャッシュに存在する確率は 1−r,存在しない確率は r である。それぞれのアクセス時間 x,y に対応する確率を掛けて加えている。

選択肢ウ

誤り。キャッシュと主記憶に対応する確率が逆であり,さらに不要な容量比も掛けている。

選択肢エ

誤り。r はキャッシュに存在しない確率なので,主記憶のアクセス時間 y に対応する。キャッシュのアクセス時間 x に r を掛けると,確率の対応が逆になる。

学習のポイント

記憶階層のタイミング図を調べ、CPUの要求からデータの受取りまでを追うには、どの情報を確認すればよいか。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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