STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問27
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア革新的な新製品を開発するといった,製品そのものに関する技術革新である。
- イ既存製品の細かな部分改良を積み重ねる技術革新である。
- ウ経営構造の全面的な変革を必要とする技術革新である。
- エ研究開発過程,製造工程,及び物流過程の技術革新である。
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イノベーションを見分ける着眼点
イノベーションの種類を考えるときは、用語の印象や新しさだけで判断せず、既存の仕組みとの関係と、何が変化の中心になっているかを落ち着いて整理します。表面的な名称ではなく、設問内の説明が示す関係に注目しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点に絞り、提案が既存の価値提供や仕組みに対してどの部分を変えようとしているのかを、目的・対象・影響のつながりから読み取ることを意識してください。
視点
分類を判断する前に、変化の対象を中心に据えて考えます。新しい要素があるかではなく、既存の状態との関係、利用者への価値、実現手段の位置づけを文章全体から確認し、名称の連想に引きずられないようにします。
確認ポイント
- 何が変化の中心として説明されているか
- 既存の状態との関係がどのように述べられているか
- 目的・対象・手段のつながりに無理がないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ラディカルイノベーションとは、既存製品の細かな改良ではなく、技術革新によって事業や経営の仕組みそのものに大きな変化をもたらす革新です。
理由
ラディカルイノベーションは、既存の技術や仕組みを少しずつ改善するのではなく、従来とは異なる技術や考え方によって、事業の進め方や経営の仕組みに大きな変化を与える革新を指します。
比較
既存製品の細かな改良は漸進的イノベーションに該当しやすく、製品・製造・物流など特定工程の技術革新だけでは定義として不十分です。経営構造全体への影響が重要な判断基準となる。
選択肢ア
これは不正解だよ。新製品の開発は製品技術の革新を表すが、ラディカルイノベーションは製品そのものの新しさだけで定義されない。対象を製品に限定する説明では、技術革新が事業や経営に及ぼす広い影響を十分に表していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。既存製品の細かな部分改良を積み重ねる説明は、変化が連続的で限定的な漸進的イノベーションに当たる。既存の仕組みを大きく変えるラディカルイノベーションの特徴とは異なるため、適切ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ラディカルイノベーションは、既存の仕組みを部分的に改善するのではなく、技術変化に伴って経営の仕組みや事業の在り方まで大きく変える革新を指す。したがって、経営構造の全面的な変革を必要とするという説明が適切である。
選択肢エ
これは不正解だよ。研究開発過程、製造工程、物流過程を対象にすることは、技術革新が適用される場所を列挙した説明にすぎない。工程の範囲を示すだけでは、経営構造を根本から変えるほどの革新という性質を表していない。
学習のポイント
漸進的な改良と、経営や事業構造まで変える大規模な革新を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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