STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査チェックリスト
- イ監査調書
- ウ監査手続書
- エ監査報告書
解き方のヒントを見る
監査資料を整理する視点
監査資料を分類するときは、資料の出所や作成目的だけで決めつけず、監査人がどの判断や確認を支えるために用いるものかという役割に注目して、設問の表現を丁寧に照合しましょう。
この問題で問われていること
この問題では、資料を見たときの名称や形式よりも、監査手続の中でその資料が果たす役割を軸に整理できるかを確認します。各選択肢について、同じ観点で比較してください。
視点
監査資料は、入手経路・作成主体・利用場面など複数の観点から整理できます。まず分類の軸を一つに定め、その軸が各資料に一貫して適用されているかを確認すると、用語の印象に引きずられにくくなります。
確認ポイント
- 分類の軸が、資料の形式ではなく設問で問われている整理観点と一致しているか。
- 各選択肢を同じ基準で読んだとき、分類の粒度や比較の前提がそろっているか。
- 資料の役割と、監査のどの場面で参照されるかを混同せずに捉えられているか。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
監査人が実施した手続、入手した監査証拠、判断の過程や関連資料をまとめ、監査意見の根拠として後から追跡できる文書は監査調書です。
理由
監査調書は、監査人がどのような手続を行い、どの証拠を入手し、どのような判断に至ったかを記録する資料です。監査意見を表明する際の根拠として、監査業務の実施内容を説明できる形で整理される。
比較
監査チェックリストは確認項目の管理、監査手続書は実施する手順の整理、監査報告書は監査結果や意見の伝達を主な目的とする。いずれも、実施記録と監査証拠などをまとめて意見を裏付ける資料とは役割が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。監査チェックリストは、予定した確認項目や実施状況を漏れなく管理するための一覧であり、監査証拠や実施判断の根拠となる関連資料一式をまとめたものそのものではない。したがって設問の定義とは一致しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。監査調書は、監査人が行った手続の実施記録、入手した監査証拠、判断の過程や関連資料などをまとめ、表明する監査意見を裏付ける資料である。設問が示す文書の役割と内容に合致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。監査手続書は、どのような監査手続を実施するかをあらかじめ定めたり、手順を整理したりする文書である。実際に行った業務の記録や、意見の根拠となる証拠資料をまとめた文書とは役割が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。監査報告書は、監査の結果や監査人の意見を利害関係者へ伝えるための成果物である。意見表明の根拠となった実施記録や監査証拠を内部で整理・保存する文書を指す設問とは目的が異なる。
学習のポイント
監査チェックリスト、監査調書、監査手続書、監査報告書の目的を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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