STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアンチエイリアシングは,周辺の画素との平均化演算などを施すことで,斜め線や曲線のギザギザを目立たなくする。
- イメタボールは,光の相互反射を利用して物体表面の光のエネルギーを算出することで,表面の明るさを決定する。
- ウラジオシティは,光源からの光線の経路を計算することで光の反射や透過などを表現し,物体の形状を描画する。
- エレイトレーシングは,物体を球やだ円体の集合として疑似的にモデル化する。
解き方のヒントを見る
要素技術の役割を整理する視点
各選択肢を個別の用語暗記で判断せず、対象が何を表現・処理し、どの段階で使われる概念なのかを読み取り、役割と前提の対応を整理して比較しましょう。説明の範囲にも注目します。
この問題で問われていること
確認の中心は、説明されている技術の役割と、問題文が求める観点が一致しているかです。対象、目的、扱う情報、利用される場面を同じ基準で見比べ、表現の細部に引きずられないようにしましょう。
視点
用語を見たら、まず「何を対象に、何のために、どの処理段階で扱う概念か」という枠組みに分けて整理します。定義の印象だけで決めず、説明の主語・目的・適用範囲が揃っているかを確認すると、比較の軸を保ちやすくなります。
確認ポイント
- 説明の主語が何を指しているかを確認する
- 目的と利用段階の対応を同じ基準で見る
- 適用範囲が広げられたり限定されたりしていないか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
適切なのはアです。アンチエイリアシングは、周辺画素との平均化などによって画素境界の急な変化を緩和し、斜め線や曲線に現れる階段状のギザギザを目立ちにくくする技術です。他の選択肢は、異なるCG技術の役割を取り違えています。
理由
アンチエイリアシングは、画素単位で表現された画像の境界に生じるジャギーを低減する処理です。周囲の画素情報を利用して色や濃淡をなだらかにするため、斜め線や曲線をより滑らかに表示できます。
比較
メタボールは物体形状の表現、ラジオシティは面間の光エネルギー交換、レイトレーシングは光線の経路に基づく描画に関係します。したがって、これらの説明を別の技術に割り当てた選択肢は不適切です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。アンチエイリアシングは、周辺画素との平均化などによって画素境界の急な色の変化を緩和し、斜め線や曲線に生じる階段状のギザギザを目立たなくする処理である。したがって、提示された説明は技術の目的と方法に合致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。メタボールは、複数の球状要素などから滑らかにつながる物体形状を表現するためのモデル化手法であり、光の相互反射から表面の明るさを算出する技術ではない。後半の説明は別の照明計算に関する内容である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ラジオシティは、面と面の間で行われる光エネルギーの相互反射を扱い、各面の明るさを計算する手法である。光源からの光線の経路を追跡して反射や透過を表現するという説明は、ラジオシティの特徴とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。レイトレーシングは、視点や光源からの光線と物体との交差、反射や透過などを計算して画像を生成する手法である。物体を球やだ円体の集合として疑似的にモデル化する説明は、レイトレーシングの役割ではない。
学習のポイント
アンチエイリアシング、メタボール、ラジオシティ、レイトレーシングの役割を比較して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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