SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア回答者に自由に質問することによって深い洞察を得られるが,準備をうまくしなければヒアリングしたい内容を聞きそびれてしまうことがある。
- イ回答に基づいて知りたいことを深く掘り下げられるが,インタビュアーの技量によって成果が左右されることがある。
- ウ状況に応じて臨機応変に質問を変更できるが,複数人にインタビューする場合にヒアリング内容にずれが生じることがある。
- エ複数の回答者からの結果を比較しやすいが,インタビューの際に特定の回答者の回答から深い洞察を引き出すことが困難である。
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長所と短所を一つの性質から考える
インタビュー技法の長所と短所は、多くの場合その技法の進め方という同じ性質から生じます。一つの性質が場面によって利点にも欠点にもなるという見方で、各内容が長所側と短所側のどちらに当たるかを落ち着いて確かめましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、特定のインタビュー技法について、どの点が利点でどの点が弱点として扱われるかの整理です。技法名から受ける印象ではなく、その技法の進め方そのものに立ち返って判断することが重要です。
視点
技法ごとの進め方の違いは、得られる情報の性質と、実施にかかる負担の両方に影響します。ある性質がもたらす利点を考えたら、同じ性質が別の場面で何を犠牲にするかも併せて考えると、長所と短所を混同しにくくなります。
確認ポイント
- 対象の技法が、ほかの進め方と比べて何を特徴としているかを自分の言葉で説明できるか
- その特徴から生じる利点を考えたとき、同じ特徴の裏側で失われるものは何か
- 判断しようとしている内容が、その特徴の利点側と弱点側のどちらに当たるかを取り違えていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
構造化インタビューは、質問項目や手順を統一して実施するため、回答者ごとの結果を比較しやすい。一方、質問を柔軟に変更しにくく、特定の回答をきっかけにした深い掘り下げには向きにくい。
理由
構造化インタビューでは、質問項目や順序を事前に定めて、回答者にほぼ同じ内容を尋ねます。そのため回答結果を横並びで比較しやすい反面、回答内容に応じて質問を大きく変えたり、個別の発言を深く追究したりすることは困難です。
比較
自由な質問や回答に応じた深掘り、状況に応じた質問変更は、非構造化インタビューや半構造化インタビューの特徴です。構造化インタビューは、調査者の技能や対象者ごとの進行差を抑え、一定の基準で情報を集めることを重視します。
選択肢ア
これは不正解だよ。自由に質問して深い洞察を得る一方、準備不足で聞き漏らすという説明は、質問を柔軟に進める形式の特徴です。構造化インタビューは質問項目や順序を事前に定めるため、この長所と短所の組合せには当てはまりません。
選択肢イ
これは不正解だよ。回答に応じた深掘りや、インタビュアーの技量による成果の差は、質問の進め方を柔軟に変える形式で生じやすい特徴です。質問を標準化する構造化インタビューの説明としては適切ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。状況に応じて臨機応変に質問を変更することは、構造化された進行よりも柔軟なインタビュー技法の特徴です。その結果、回答者ごとに質問内容がずれるという説明も、構造化インタビューの性質とは一致しません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。構造化インタビューは質問項目や手順を統一するため、複数の回答者から得た結果を比較しやすい。一方で、質問を個別の回答に合わせて変更しにくく、特定の回答者から自由に深い洞察を引き出すことは困難です。
学習のポイント
構造化と非構造化の違いを、質問の統一性と柔軟性の観点で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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