SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アBIND
- イKeycloak
- ウLogstash
- エOpenSSL
解き方のヒントを見る
OSSの主目的から役割を見極める
各OSSがどの分野の課題を解決するために作られたかという主目的に着目し、問われている機能領域と一致するかを確かめる姿勢で検討しましょう。名称の響きや知名度ではなく、本来の用途で判断することが大切です。
この問題で問われていること
問われているのは個々の製品名の暗記よりも、そのソフトウェアがシステム全体の中でどの層・どの役割を担うものかを把握しているかどうかです。用途の分類軸を一つ決めて照らし合わせてください。
視点
ソフトウェアを識別する際は、何を受け取って何を提供するのか、利用者・管理者・他システムのうち誰に対して働くのかを整理すると、役割の違いが見えやすくなります。似た名前や同じ開発元のものでも用途が異なる場合があります。そこで、各ソフトウェアの主目的を自分の言葉で一文にまとめてから比較すると、判断がぶれにくくなります。
確認ポイント
- それぞれのソフトウェアの主目的を一文で言えるか確認する
- その主目的が、問われている機能領域と一致しているかを照らし合わせる
- 名称の印象や付随的な機能ではなく、中心となる用途で判断しているかを見直す
正解と解説を見る
正解
イ
解説
複数のWebサイトを一度のログインで利用可能にするには、利用者の認証を一元的に扱い、各サイトへ認証結果を連携できる機能が必要です。
理由
問題の仕組みは、利用者があるWebサイトでログインした後、別のWebサイトでも改めて利用者IDとパスワードを入力せずに利用できるようにするものです。そのため、複数サービスの認証を連携する機能が必要になる。
比較
Keycloakは認証・認可を管理し、複数のサービスでログイン状態を連携できるOSSです。一方、BINDはDNS、Logstashはログ処理、OpenSSLは暗号技術を主な役割とするため、設問の目的とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。BINDはドメイン名とIPアドレスなどを対応付けるDNSのためのソフトウェアであり、名前解決を担う。複数のWebサイトに対して利用者の認証結果を連携し、一度のログインで利用可能にする機能を主目的としていない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。Keycloakは利用者の認証や認可を管理し、複数のWebサイトやサービスの間でログイン情報を連携できるOSSである。設問の、一度ログインすれば全てのWebサイトを利用できる仕組みを実現する機能に該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。Logstashはサーバやアプリケーションなどから収集したログを処理し、他の保存先へ転送するためのソフトウェアである。利用者のログインを複数サイト間で共有する認証連携を実現するものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。OpenSSLは暗号化や電子証明書などに関係する機能を提供するソフトウェアで、通信の保護や暗号処理に利用される。複数のWebサイトのログインを一元管理して認証結果を連携する機能そのものを目的としない。
学習のポイント
認証の一元化と、複数サービス間でのログイン連携の役割を区別して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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