SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

DFD で用いられる図形要素だけの組みはどれか。

選択肢

  1. ア
    関連,実体,データストア
  2. イ
    関連,データストア,データフロー
  3. ウ
    源泉と吸収,実体,プロセス
  4. エ
    源泉と吸収,データフロー,プロセス
解き方のヒントを見る

図法の目的から記号の所属を考える

ある記号がどの図法に属するかは、その図法が何を表現するために作られたかと結び付けると判断しやすくなります。記号の形だけを暗記するのではなく、図が描こうとしている対象との対応を意識して検討しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、問題で扱われる要素がDFDという図法の表現目的に合うものかどうかです。各要素が何を表そうとしているのかを言葉で説明し、それがDFDの関心事と一致するかを確かめる観点で検討してください。

視点

システム開発で使われる図法は、それぞれ表現したい関心事が異なります。関心事には、データの動き、処理の順序や分岐、時間に沿った状態の変化、データ同士の関係などがあります。図法の記号は、その図法の関心事を描くために用意されています。そのため、ある要素が何を表すための記号なのかを考えると、それがどの図法に属するのかも見えてきます。ほかの図法を学ぶときも、記号を単独で覚えるより、その図法の目的とセットで整理すると混同しにくくなります。

確認ポイント

  • 各要素が図の中で何を表す役割を持つのかを、自分の言葉で説明できるか確認する
  • その役割がDFDの表現対象と一致するか、別の図法の関心事に近いかを照らし合わせる
  • 見た目が似ている記号に引きずられず、名称や役割の定義に立ち返って判断する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

DFDは、外部とのデータの出入りを示す源泉と吸収、データの移動を示すデータフロー、データを変換するプロセス、データを蓄積するデータストアで構成される。候補の中では、これらのうちDFDの図形要素だけを含む組合せを選ぶ。

理由

DFDでは、外部の情報源や受け手を源泉と吸収、データの移動をデータフロー、処理をプロセスとして表す。また、必要に応じてデータストアで蓄積場所を表現する。したがって、源泉と吸収・データフロー・プロセスの組合せは、DFDで用いられる図形要素だけで構成されている。

比較

関連や実体は、主にER図で用いられる概念であり、DFDの基本図形要素ではありません。データストアはDFDの要素だが、関連や実体と組み合わされている候補は不適切です。各候補について、DFD固有の要素と他のモデルの用語が混在していないかを確認する。

選択肢ア

これは不正解だよ。データストアはDFDで用いられる要素だが、関連と実体はDFDの基本図形要素ではない。これらは主に実体間の関係や対象を表すER図で扱われる用語であり、DFDのデータの流れや処理を表す構成要素の組合せには含めない。

選択肢イ

これは不正解だよ。データストアとデータフローはDFDで用いられるが、関連はDFDの図形要素ではない。関連は実体同士の結び付きを表す概念であり、データがどこからどこへ流れ、どの処理を通るかを表すDFDの要素とは区別する必要がある。

選択肢ウ

これは不正解だよ。源泉と吸収は外部とのデータの出入りを表し、プロセスもDFDの要素である。一方、実体はDFDの基本図形要素ではなく、主にER図で扱われる用語であるため、三つ全てがDFDの要素だけの組合せにはなっていない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。源泉と吸収は外部の情報源や受け手、データフローはデータの移動、プロセスはデータを処理・変換する機能を表す。いずれもDFDで用いられる図形要素であり、他のモデルの用語が混在していない組合せになっている。

学習のポイント

DFDの基本要素と、ER図などで使われる用語の違いを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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