SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和6年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア128ビット,192ビット,256ビットから選択する。
- イ256 ビット未満で任意に指定する。
- ウ暗号化処理単位のブロック長よりも 32ビット長くする。
- エ暗号化処理単位のブロック長よりも 32ビット短くする。
解き方のヒントを見る
鍵長と他の長さパラメータを区別する
共通鍵暗号の標準規格では、鍵の長さと、一度に処理するデータの長さや処理の繰返し回数など、複数の「長さ・大きさ」に関する仕様が登場します。どの値が何を指しているのかを取り違えないよう、用語の対応関係を意識して整理することが大切です。
この問題で問われていること
この問題で確認すべき観点は、提示された記述や値が『鍵の長さ』そのものについて述べているのか、それとも規格内の別のパラメータについて述べているのかを見分けることです。規格上の定義に立ち返り、一つずつ対応付けて考えましょう。
視点
暗号方式の規格書では、秘密に保つ鍵の大きさと、暗号化処理の単位となるデータの大きさや内部処理の構成などが、それぞれ別の項目として定義されています。これらはいずれもビット数などで表されるため混同しやすく、学習時には『どの項目が鍵に関する仕様か』という軸で知識を分けて整理しておくと、規格ごとの違いを正確に比較できます。
確認ポイント
- 登場する値や記述が、鍵そのものの大きさを指しているかどうかを確認する
- 鍵以外の長さ・大きさに関する項目と混同していないかを見直す
- 思い出した知識が、問われている規格名に対応するものかを確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
AESの鍵長はNISTが定めた規格上の候補から選択する。任意のビット数を指定するものではなく、ブロック長との差によって決める条件でもないため、128ビット、192ビット、256ビットから選択するという記述が適切です。
理由
NISTが制定したAESでは、鍵長として128ビット、192ビット、256ビットが規格で定められている。したがって、これらの候補から選択するという説明が正しい。鍵長を256ビット未満で任意に指定する方式ではありません。
比較
AESの鍵長は、暗号化処理単位のブロック長に対して一定のビット数を加えたり減らしたりして決定するものではありません。規格で定められた鍵長の候補を選ぶ点を、自由指定やブロック長との差と区別して覚える。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。AESの鍵長はNISTの規格で128ビット、192ビット、256ビットと定められており、利用時にはこの三つの候補から選択する。鍵長を任意のビット数で指定する方式ではないため、この記述が設問の条件に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。AESの鍵長は256ビット未満であれば任意に指定できるわけではない。規格では使用できる鍵長の候補が定められているため、例えば候補外のビット数を自由に設定するという説明は、AESの鍵長条件と一致しない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。AESの鍵長は、暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット長くするという関係で規定されていない。鍵長は規格で定められた候補から選択するものであり、ブロック長との差を基準に決めるという説明ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。AESの鍵長は、暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット短くするという条件ではない。鍵長をブロック長との差で決めるのではなく、NISTの規格で定められた鍵長の候補を選択するため、この記述は誤りである。
学習のポイント
AESでは鍵長の候補とブロック長を混同しないことが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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