SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシステムの構成品目の故障モードに着目してシステムの信頼性を定性的に分析することによって,故障の原因及び影響を明らかにする。
- イシステムやソフトウェアに関する主張と証拠を示して論理的に説明することによって,目標の品質が達成できることを示す。
- ウシステムやソフトウェアの振る舞いに対してガイドワードを用いて分析することによって,システムやソフトウェアが意図する振る舞いから逸脱するケースを明らかにする。
- エ障害とその中間的な原因から基本的な原因までの全てをゲートで関連付けた樹形図で表すことによって,原因又は原因の組合せを明らかにする。
解き方のヒントを見る
導入の目的と手段を区別する
文書化手法を扱う問題では、その手法で何を書くかという内容と、なぜ組織が導入するのかという目的が混同されやすい。本ヒントでは、検討する事柄が目的の層に属するかどうかを見極める観点だけに絞って整理する。
この問題で問われていること
問われているのは手法の作り方や記載項目そのものではなく、導入によって品質保証活動の何が改善されるかという目的の側面です。検討する事柄が「手段の説明」か「導入で得たい効果」かを自分の言葉で言い直して確かめること。
視点
どの手法にも「何を・どう記録するか」という手段の層と、「それによって組織や活動にどんな良い変化をもたらしたいか」という目的の層がある。目的を問う場面では、手段の層の話がどれほど正確でも問いへの答えにはならない。検討する事柄を読んだら、それが導入の理由として成り立つかどうかを一度自分の言葉で言い換えて確かめると、層の取り違えを防ぎやすい。
確認ポイント
- 検討している事柄が、手法の中身の説明なのか、導入によって得たい効果なのかを区別できているか
- その事柄を「〜のために導入する」という形に言い換えたとき、文として自然に成り立つか
- 品質保証活動全体の中で、その手法がどの場面の課題に応えるものかを自分の言葉で説明できるか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
アシュアランスケースは、システムやソフトウェアに関する品質上の主張と、それを支える証拠や論理的な説明を整理し、目標とする品質が達成可能であることを示すために導入します。
理由
アシュアランスケースでは、品質に関する主張を明確にし、その主張を裏付ける証拠を示しながら、なぜ品質目標を満たせるのかを論理的に説明します。
比較
アは故障モード分析、ウはガイドワードを用いた振る舞いの分析、エはゲートで原因を関連付ける故障の木解析に関する説明です。これらは個別の分析手法であり、アシュアランスケースの導入目的そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。故障モードに着目して原因や影響を分析する説明は、構成品目の故障を調べる信頼性分析の目的に当たります。主張と証拠を論理的に結び付けて品質達成の正当性を示すアシュアランスケースの目的とは異なります。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。アシュアランスケースは、システムやソフトウェアに関する品質上の主張を示し、その根拠となる証拠と論理的な説明を組み合わせて、目標の品質が達成できることを示す文書です。設問の目的に合致しています。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ガイドワードを使って意図した振る舞いからの逸脱を明らかにする説明は、システムやソフトウェアの振る舞いを対象とした分析手法の目的です。品質に関する主張を証拠で正当化する目的とは異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。障害から基本原因までをゲートで関連付けた樹形図により原因や原因の組合せを明らかにする説明は、故障の原因を分析する手法の目的です。主張と証拠によって品質達成を説明する活動ではありません。
学習のポイント
アシュアランスケースと故障分析手法の目的を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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