SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア過去に購買システムを開発した経験に基づいて,入力項目間の関連チェックの不備を検出できそうなデータパターンを推測し,テストケースを事前に作成してテストした。
- イ数量の範囲に応じて適用する商品価格が正しいかどうかを確認するために,各範囲の数量の中央の値を用いたテストケースを作成してテストした。
- ウ組織変更の前後で組織名が正しく印刷されるかどうかを確認するために,新組織の有効開始日とその前日とを発注日とするテストケースを事前に作成してテストした。
- エ入力値の組合せが無効なときは伝票を作成しないことを確認するために,幾つかの代表的な入力値の組合せをテストし,その結果に基づいて次のテストケースを作成してテストを繰り返した。
解き方のヒントを見る
テスト技法を比べるための視点
名称を覚えるだけでなく、各技法が何を手掛かりにテスト対象を分け、どの段階で使われる考え方かを整理し、似た説明の違いを観点ごとに照らし合わせて判断しましょう。用語の印象だけで決めず、対象・着眼点・利用場面の対応関係を確認することが大切です。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、技法の名称そのものではなく、説明が示す「何を基準に確認するか」という一つの視点に絞って比較してください。対象や目的との関係が自然か、説明全体の軸まで確認します。
視点
テスト技法は、対象のどの側面に注目し、どのような情報をもとに確認範囲を考えるかという枠組みとして捉えると整理しやすくなります。名称と説明の対応を、同じ観点で読み比べましょう。
確認ポイント
- 説明の中心となる着眼点を一語で捉える
- 対象・目的・利用場面のどれを述べているか区別する
- 名称と説明の対応を、同じ基準で静かに照合する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
探索的テストは、テストを始める前に全てのケースを固定するのではなく、実行中に得られた結果や観察を踏まえて、次のテスト内容を調整しながら進めるテストです。
理由
探索的テストでは、テストの実施とテストケースの設計を切り離さず、確認した結果を次のテストケース作成に反映する。したがって、実行前にケースを固定しているか、実行結果を受けて内容を変えているかが重要な判断材料になる。
比較
経験に基づくデータパターンの推測、数量範囲の代表値、日付の境界値はいずれも、あらかじめ観点やケースを定めて実施する説明です。一方、代表的な組合せを試した結果から次のケースを作成して繰り返す進め方は、探索的テストの特徴に合う。
選択肢ア
これは不正解だよ。過去の経験から不具合が起きそうなデータパターンを推測する点は、経験に基づくテストとして説明できます。しかし、この選択肢はテストケースを事前に作成してから実行しており、実行結果を受けて次のケースを変える進め方ではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。数量の各範囲について中央の値を選ぶ方法は、範囲を代表する値をあらかじめ定めて確認するテストです。テストケースを事前に作成して実行しているため、実施結果に応じて次のケースを探索的に決めるテストの説明には該当しません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。新組織の有効開始日とその前日を発注日にするのは、変更の境界を確認するためのテストです。しかも、テストケースを事前に作成しているため、実行中の結果を次のケース設計へ反映する探索的テストの進め方ではありません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。まず代表的な入力値の組合せを試し、その結果に基づいて次のテストケースを作成し、テストを繰り返しています。実施とケース設計を連続させ、得られた情報を次の確認へ反映する点が、探索的テストの特徴に合っています。
学習のポイント
探索的テストと、事前に条件を決めるテスト技法の違いを、作業の進め方で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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