SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア製品又はシステムが,経済状況,人間の生活又は環境に対する潜在的なリスクを緩和する度合い
- イ製品又はシステムが明示された利用状況において使用されるとき,利用者ニーズが満足される度合い
- ウ明示された目標を利用者が達成する上での正確さ及び完全さの度合い
- エ利用者が特定の目標を達成するための正確さ及び完全さに関連して,使用した資源の度合い
解き方のヒントを見る
利用時の品質を見る視点を整理する
品質モデルの特性を区別する際は、それぞれの説明が誰の立場から、どのような状況での品質を捉えているかに注目すると整理しやすくなります。本ヒントでは、その評価の立場と場面という一つの観点に絞って検討の手がかりを示します。
この問題で問われていること
問われているのは、品質特性の名称と説明の対応を暗記しているかではなく、各説明が製品そのものの性質を述べているのか、利用される場面での結果を述べているのかを見分け、その中で意味の違いを区別できるかという点です。
視点
品質モデル規格では、ソフトウェアの品質を複数の観点に分けて定義しています。ある特性について書かれた内容を読むときは、評価の対象が何か(製品、利用者、利用状況など)と、何を基準に良し悪しを判断しているかを言葉から読み取ることが基本です。語感が似た用語は日常語の意味に引きずられやすいため、定義の主語と判断基準に立ち返って考えることが大切です。
確認ポイント
- 各記述が評価している対象(誰の、どの場面での品質か)を特定したか
- 各記述が何を達成すれば良いとしているのか、その判断基準を読み取ったか
- 日常語の印象ではなく、規格上の定義の観点に照らして区別したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
JIS X 25010:2013の利用時の品質特性における効率性は、利用者が特定の目標を達成する際に、正確さと完全さに関係してどの程度資源を使用するかを示します。
理由
効率性は、利用者が特定の目標を達成するために、正確さ及び完全さに関連して使用した資源の度合いを表します。したがって、利用者の目標達成と資源使用の両方に触れているエが該当する。
比較
イは利用者ニーズが満足される度合いを示す説明で、ウは目標達成における正確さ及び完全さそのものを示す説明です。アは経済状況や環境などへの潜在的リスクの緩和に関する説明で、効率性とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。この説明は、製品又はシステムが経済状況、人間の生活又は環境に対する潜在的なリスクを緩和する度合いを述べており、利用者の目標達成に関する資源使用を評価する効率性の定義とは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。この説明は、製品又はシステムが明示された利用状況で使用されたときに、利用者ニーズが満足される度合いを示している。これは利用者満足に関する内容であり、効率性の定義ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。この説明は、明示された目標を利用者が達成する上での正確さ及び完全さの度合いを示している。効率性では、その正確さ及び完全さに加えて、使用した資源との関係を評価する。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。この説明は、利用者が特定の目標を達成するために、正確さ及び完全さに関連して使用した資源の度合いを示している。利用時の品質特性である効率性の定義に一致する。
学習のポイント
利用時の品質特性は、満足度、目標達成の結果、資源利用の関係を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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